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トーゴの異世界無双
第六十五話 いや〜強そうな奴らが集まったよなぁ
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がいるのか尋ねた。
 闘悟の要望に応え、周りを確認する。


「そうだな……ん? あの男は確か……」
「どいつだ?」
「あの男だ」


 ミラニの指の先には大剣を背負った男がいた。


「『大剣(たいけん)のドーマ』と呼ばれている男だ」


 うわ〜厨二的二つ名きた! 


「強えのか?」
「彼はAランクの登録者だ」
「へぇ」


 確かにミラニの言う通り、風格のある男のようだ。
 顔にある傷が、それをより一層高めている。
 いろんな修羅場を潜り抜けてきたに違いない。


「ほぅ、『土波(つちなみ)』に、『笑う森(ラフィングフォレスト)』の面々もいるではないか」
「知り合いか?」


 ミラニが懐かしそうな表情をするので、少し気になった。


「ああ、昔依頼で少し一緒に行動していたことがある」
「ふうん」
「あの者達もなかなかの強者(つわもの)だぞ」
「そりゃ楽しみだ」


 闘悟は、思ったより強者が集まったようなので、素直に喜んでいた。
 あれ? オレって戦闘狂だったっけ?
 そうではないはずだが、やはり男なのか、強いと聞くと何かワクワクしてくる。


「でも、こうして見ると、本当にいろいろな方がいらっしゃいますです」


 クィルも街を見下ろしながら感嘆の声を上げる。


「そうですね。他にも腕に覚えがある猛者(もさ)が山ほどおります」
「いや〜明日が楽しみだな!」
「もうトーゴ様! そんな楽観的だと危険なのです!」
「別に楽観的になってるわけじゃねえって。ただ、ホントに楽しみなんだよ」


 日本では有り得ない光景。
 それがこの世界では当然のこと。
 魔法があり、魔物がいて、こんなふうに危険な大会まである。
 この世界はワクワクすることだらけだ。
 闘悟はこの『ネオアス』に来れたことを本当に感謝していた。


「ん? 何か西門の方が騒がしくねえか?」


 このグレイハーツには、周りを大きな城塞に囲まれている。
 聞けば、魔物対策らしいが、この近くにはそれほど危険な魔物はいないので、少々過度な防衛のように感じる。
 その城塞には外に出るための門が四つある。
 東西南北に位置するその門には、二十四時間門番が張り込んであり、国の安全を守っている。
 その中の西の門から、ざわざわと人が動いている。
 見れば兵士達が集まり、隊列を組んでいる。
 まるで誰かを迎えているような雰囲気だ。
 国民も、野次馬のように周りを囲っている。


「ああ、各国の代表が到着されたのだ」


 ミラニの言葉で理解した。
 そう言えば、毎年大会には各国の代表が観戦しにくるらしい。
 ということは、それなりの地位を持つ
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