道場破りと火事での出会い
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親の分まで生きなくてはいけません。分かりますね? きっとご両親も願っていると思います。そうでなければ、身を挺してまで貴方を守る事は有りません。だから、貴方は死んではなりません」
「…………はい…………」
どうやら大丈夫そうですね。暴れられたら脱出が困難ですし、生きていて欲しいですからね。
「しっかり捕まっていてくださいね」
「はい!」
右手で子供を抱き上げ、左手で龍神を持ちます。
「すぐ外に出れますからね。行きます! 神鳴流決戦奥義、真・雷光剣!!!」
この部屋から外までの障害物を全て吹き飛ばします。
「す、すごい…………!!」
私は壊れた場所から、そのまま外へと飛び出します。2Fから飛び出して無事に地上へと着地します。
「これでもう大丈夫だよ」
「ありがとうおねえちゃん」
さて、次は…………周りを改めてみて見ると、火の勢いはどんどん広がっていきます。
「離れていてください」
「うん」
子供が離れるのを見た後、私は雨を降らせるために舞を踊ります。舞を踊るのは集中しやすくてトランス状態になって、魔力や気をコントロールしやすいからです。そして練った魔力を空へと上げ、舞の最後に火災の方に龍神を向けます。この時、すでに雨雲は集まってきていて即座に雨を降らしてくれます。
「あ、雨だ…………」
私を遠めで見ていた人達が歓声をあげます。次に重傷を負っていた人達を癒しました。軽傷の方は手当てを受けてもらったほうがいいです。
「おい、あんたはいったい…………」
「ただの通りすがりの者です。それより、消火作業いそいでください」
「わ、わかった。おいお前らいくぞ!」
「「「「「「へい!」」」」」」」
火消しの方々は作業にもどりました。私は今の間にこの場を後にします。もう、大丈夫のはずですから。
???Side
すごい…………俺は助けてくれた恩人から目が離せなかった。刀を振るって、火と壁を吹き飛ばし、地面におりてから離れるように言われ離れて見ていると、舞を踊りだした。まわりの皆があまりにも神秘的な雰囲気と綺麗な力強い舞に見とれて止まっていた。その人は薄い青白い光につつまれている。
「…………綺麗…………」
「…………」
空にはどんどん雨雲が集まってくる。舞の終わりに刀を燃えている建物へと向けるとすごい勢いで雨が降り出した。そして、見る見るうちに炎を消していく。
「おい、あんたはいったい……………………」
火消しのめ組の人が声をかけた。
「ただの通りすがりの者です。それより、消火作業いそいでください」
「わ、わかった。おいお前らいくぞ!」
「「「
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