道場破りと火事での出会い
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門下生の中で怪我を負っている連中は並んで治癒してもらっている。それ以外の連中は見とれていたりもしている。嫌、待て。たしか対峙してるとき彼女の瞳は黒だったはずだ。それに、蒼の瞳なんているはずが無い。やはり、妖怪の類か?
それから、しばらくして全員の治療が終わったようだ。
「ほら、看板だ」
「?」
なんか不思議そうな表情しているな?
どうしたんだ?
これが目的だろうに…………。
「あんた…………立ち合いの時その不思議な力使ったんだろ! そうじゃなきゃ師範が!」
「馬鹿っ!」
「使ってません! れっきとした剣術と体術です!」
涙目になって反論してきた…………確かにアレは剣術と体術だな。
「しかし…………」
「おい、よせって」
「お前ら、あれは俺の実力不足だ。この神鳴の嬢ちゃんが言ってる事は本当だ」
「師範…………」
「しかし、それでは道場は無くなります…………」
「何を言ってるんですか? 看板なんていりませんよ?」
道場破りだよな?
「おい、お前はこの看板が欲しかったんじゃないのか?」
「違いますよ?」
おい、どうなってやがる。
紗代
どうやら、勘違いされてるみたいです。
「この巻物に流派と師範の名前、血判を押していただくだけでかまいません」
「なんだ。それさえ書けば道場を続けていいって事か?」
「はい。どうぞ続けてください。私は腕試しして来るように師匠に言われただけですから。看板なんて旅の邪魔になるだけでなので、いらないらしいです」
「それもそうだな。わかった。これでいいか?」
千葉さんはすぐに流派とかを書いてくれました。
「ありがとうございます」
「なあ、今度開かれる剣術大会に嬢ちゃんも出るのか?」
「そのつもりですよ?」
「なら、ちょっとまってろ」
なんでしょうか?
奥へいかれましたけど。
しばらくすると、何通かの手紙をもってきました。
「いいか、こっちが剣術大会の推薦書だ。これがあると本戦から入れる。予選はもう終わっちまってるからな」
そうなんですか…………知りませんでした。
「あと、2,3枚いるんだがな。こっちは道場への紹介状だ。これ見せて立ち合ってもらえ。んで、勝ったらこう言うんだぞ。いいか?」
「なんですか?」
「『私と再戦して名誉を回復したいなら剣術大会の推薦書をください。そうしなければ、貴方たちは神鳴流より劣っている事になる。そう、勝ち逃げさせていただきます』ってな」
悪い顔してますね。
「わ、わかりました」
それで頂けるかどうかは、
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