江戸の街
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。」
ですよね。こちらも風を司る大精霊様ですから。
「後で和菓子を作ってやるから「わかった〜」手伝・・・・・・・・」
変わり身が凄く早かったです。
その後、シルフさんが風を使って部屋中の埃を一箇所に集めて捨てました。その後、創世さんを使って部屋の修理や改築などを行って行きました。長屋に防音などの結界も当然のように張りました。
「ご褒美に今日の料理は奮発したぞ」
食卓に並んでいるのは、松茸ご飯に松茸などの煮物やお刺身、お味噌汁に白玉餡蜜などでした。
「普通の料理と変わらなくないか?」
エヴァさんがそういうのも分かります。いつもシオン様の別荘でとれる不思議な物を食べてますから。このような普通の食事は久しぶりです。(紗代も結構いいものを食べて育っています)
「食べてみろよ」
私とエヴァさんはお味噌汁を飲み、松茸ご飯を食べると驚いたことに、口の中の松茸が噛めば噛むほど味が変わって行きます。どの味も非常に美味しいです。
「なんだこの松茸は…………」
「別荘でとれた七色に輝く松茸だが?」
「相変わらずでたらめだな、おい」
「一色毎に味が変わるから調整が難しいのと、魔眼を使って調べたら数十年から数百年単位でしか出ないから味わって食えよ」
それは確かにご馳走です。
「あるじ〜おかわりは?」
「頼ムゼ?」
「お前ら、いつの間に出てきた…………」
「ズット手押シ車ノ中ニイタンダゼ? 出レルナラ出ルゼ、ゴ主人」
たしかに、可愛そうですね…………あれ?
別荘にいればいいだけじゃ…………。
「まあ、たくさんあるからよく味わって食べろ」
「は〜い」
その後、シルフさんは別荘に戻りお人形さんは居間で寝ています。私達も寝室に入り、真ん中にシオン様を挟んで眠りました。
次の日。他の長屋の方々に挨拶をして、お昼ご飯を取りました。お昼ご飯を終えた時、シオン様から巻物が渡されました。
「これは?」
「うん、前にも話したが、紗代には道場破りをしてもらう」
「本気なんですね…………」
「ああ。それで勝ったらそこに流派と師範の名前、血判をもらってこい」
「普通は看板を貰うんじゃないですか?」
「邪魔になるだろ。それに、道場を潰すわけじゃないしな。単なる力試しだしな」
確かに納得する理由です。
「分かりました」
巻物を懐にしまいます。
「あと、紗代には呪いをかける」
「えっ!」
わ、私は悪いことしましたか!
それとも嫌われるようなこと…………昨日の夜伽がダメだったのでしょうか?
「あ〜違う。単に修行の一環だ」
「そうですか、よかったです」
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