第四章 空白期編
第百話 『小学六年生の毎日、流れる季節』
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後ろに隠れていたりする。
そのシホの姿に男子連中は思わず全員顔を赤くする。
「やっぱり見てるじゃない!? シホはプールでは特に恥ずかしがり屋なんだからあんまり見るんじゃない!」
それで男子連中はわぁー!と散っていく。
「まったくもう…」
「シホちゃん、大丈夫…?」
「な、なんとか…」
「やっぱり心理的なものは大きいね」
「シホー、もっと気楽に行こうよ?」
「ええ、アリシア…」
それから一通り授業は進められていき、
「では今から自由時間にします。各自溺れないように気をつけてね?」
先生の一言でそれぞれ自由に泳ぎだす生徒達。
「シホ! 勝負しよう!」
フェイトがシホに勝負を挑む。
それにシホは、
(気が紛れるからちょうどいいかも…)
と思ってフェイトとの勝負を受けることにした。
「シホちゃんとフェイトの勝負だってよ!」
「見ものだね!」
生徒達が観戦ムードに入る。
そしてアリサが合図をする。
「それじゃ、いくわよ二人共! シホ対フェイト! 50mクロール対決!」
「うん!」
「ええ!」
「スタート!」
アリサの言葉を合図に二人は一斉に泳ぎだす。
シホは何度も息継ぎをしてフェイトを追い上げる。
(アルトリアとの勝負がこんなところで生きてくるなんてね!)
そう、シホは毎年アルトリアとプールで勝負をしているのだ。
その度に勝ったり負けたりしている。
それをフェイト達は当然見ていて是非勝負をしたいと闘志が燃え上がっているのだ。
そして25mを過ぎて折り返し地点に入り、そこからシホはさらにスピードを上げる。
(さらにシホのスピードが上がった! でも、負けない!)
フェイトは必死にシホに追いつこうとする。
シホもフェイトの追い上げに感心しながらも、
(勝負の世界は厳しいのよ? フェイト?)
一気に距離を離す。
そしてフェイトを突き放して一気に50mを泳ぎきる。
「勝者! シホ!」
『わー!』
それで騒ぎ出す一同。
「はぁ、はぁ…やっぱりシホには敵わないか…」
「そう簡単に負けてあげないわよ、フェイト」
「シホちゃん! フェイトちゃん! いい勝負だったよ!」
なのはもそう言って二人に走り寄ってくる。
「ありがと、なのは」
だがそこでなのはは足を滑らせた。
「あ…!?」
しかもちょうど悪い具合にシホの水着を両手でガッ!と掴む。
それによってシホの水着が一気にずり落ちた。
…まぁ、それで当然結果は、
『ぶっ!?』
「い、いやあああああーーー!?」
シホは叫びを上げてすぐにうずくまる。
すぐに女子達がシホを守るように囲いを作るがばっちり見てしまった男子生徒
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