第四章 空白期編
第百話 『小学六年生の毎日、流れる季節』
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ンの生地作りをしていた。
はやてはさつまいもを蒸した後、砂糖、生クリーム、バターなどを混ぜ合わせていく。
それでアルミのケースに移していきそれをオーブンで焼いていく。
それぞれの班でお菓子は順調に作られていった。
そして出来上がってみんなで試食会をしていく。
「あ、うちに持ち帰る分を取っておかなきゃね」
「そうだね、シホちゃん。お父さん喜ぶだろうね」
「シホちゃん! 食わせて!」
「俺も!」
「わかったわ。切り分けるから待っていなさい」
それでシホがアップルパイを切り分けて男子連中にやるとすぐに食いつき、
「うまい…!」
「さすがシホちゃんだー」
「次はフェイトとアリシアちゃんのを食いにいこうぜ!」
「おう!」
それで駆けていく男子たち。
「男子は元気ねぇ〜」
「シホちゃん、私のプリン食べてみて?」
「わかったわ、すずか」
シホはすずかのプリンを一口食べて、
「うん。おいしいわ」
「よかったぁ…」
それから持ち帰る分とかも分けて全員で試食会と相成った。
全員は楽しそうにお菓子を頬張って楽しい調理実習となった。
ちなみに各家族達は作ったものを喜んで食べていた。
◆◇―――――――――◇◆
…夏の季節。
やってきました。プール開き。
それで唯一まだ25mも泳げないなのはが奮起していた。
「シホちゃん! 今年は泳ぎきれるように頑張るよ!」
「そう。頑張りなさい」
「うん!」
「ところでシホはもう女性の水着には慣れた…?」
アリサのそんなニヤッとした笑みでシホはピキッと固まる。
「な、なにをおっしゃるのかしら? アリサさん…?」
「めっちゃ動揺しとるな」
「去年も私の後ろに隠れてたもんね、シホちゃん。可愛かったよ」
「ううぅ〜…だからこの季節は嫌なのよ。誰が好き好んで水着なんて着るかって言うのよ〜」
「ま、諦めなさい。ようは慣れよ慣れ」
「ええ、分かっているわ…去年のような失態は犯さないわ」
そう、シホは去年のプールの時に男子連中にいっぱい見られてあまりの恥ずかしさでオーバーヒートしてしまい気絶してしまったのだ。
そして男子連中はそんな恥ずかしがってとてもしおらしいシホの姿を見たいがためにこの日を待ち望んでいたりする。
それに最近は出るところはちゃんと出てきて余計女性らしくなってきているので期待はかなり高い!…とは複数の男子の発言である。
「男子連中! こっちを見るんじゃないわよ!」
アリサの一喝で男子連中は「見てないよ!」と反発の声を上げるがやはりそこは男の性…つい見てしまうのは仕方がないというものだ。
結局シホはやはり慣れることができずにいつもの凛とした態度は成りを潜めて去年と同じくすずかの
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