ある意味本当の地獄の修行
[4/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
………」
「というわけで10倍っと。やったね、ついに二桁だ」
嬉しいような嬉しくないような…………不思議な気分です。
「しかし、鮭鮫も飽きてきたな…………そうだな、チャチャゼロ。お前が紗代を襲え」
「マジカ」
「え…………」
「ああ、四六時中、容赦無く、問答無用で攻撃しろ」
「切リ刻ンデイイノカ?」
「かまわんぞ」
「そんな、まってくださいマスター!!」
重力十倍でお人形さんから襲われろってむちゃくちゃにも程があります!
「またない。ウンディーネ!」
「御用ですか? エヴァ」
「ああ、今から紗代に徹底的に攻めるから、死に掛けたら全快まで回復させてくれ1、2週間ほど」
今死刑宣告が…………気のせいですよね?
気のせいっていってください。
「アキラメロ」
「そんなぁ〜〜〜」
「分かりました。聖域の守護を他のものに頼んだら行いますね」
「いや、それはこっちで頼んどく。炎王鬼あたりにな。だから今から頼む」
「分かりました。小夜さん行きますよ」
「はい…………っ!?」
ウンディーネさんが私の中に入って来て、身体の隅々まで染み混んでくる。
「“これで、いついかなる時も、傷を負っても死には至りません。心臓も私が防御しますし、血流もコントロールしますから、どうぞ安心してください”」
「それって…………」
「つまり、死ぬほどの痛みは味わうが決して死なないってことだな」
「ケッケケ、コレハ楽シメソウダゼ」
「じゃ、がんばって戦闘技術を学ぶんだな。人生これ常時戦場なりってシオンが言っていた。ここで得られる技術はかなり有効だ。まあ、あとは魔力と気をうまく使うんだな。今のお前なら大概どうにかなるはずだ」
「はい、がんばります…………」
「っというわけで、私はシオンのとこへ行って来る。まぁ、がんばれ」
あ、ずるいです!
「エヴァさんずるすぎます! 抜けがけです!」
「はっはは、知らんな。じゃ、チャチャゼロ30分後スタートしろ。では、さらばだ。また会おう諸君」
そういって、エヴァさんは空を飛んでいきました。ずるい、私も甘えたいのに…………。
「オーイ、早ク行カナイト襲ッチマウゼ?」
「分かりました! 手加減してくださいよ!」
走りながら、お人形さんにお願いしてみます。
「マカセロ、最初ハ加減シテヤルゼ」
ほ、よかった。私は飛び上がって、木々を足場にしてどんどん離れていきます。時折、方向を変えたりしながら…………だいたい重力10倍もなれてきましたね。(別荘内の木々はかなり丈夫。たとえ、折れてもすぐ芽が出てどんどん成長してゆく)
「ウンディーネさん、これからよろしく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ