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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十話】
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だぞ、皆?」

「わ、わかってるってば!」

「…わかりましたわ、ヒルトさん…」

「りょうかーい…。お兄ちゃん、見舞いに来てね?」

「ん?当たり前だろ?――未来、ちょっといいか?」

「ふぇ?――な、何…?」


若干驚いた表情の未来に近付き――。


「ん?何か不機嫌そうだったからな。――何かしたのなら謝ろうかと思って――」

「だ、大丈夫!……ただ、少しヤキモチ――」

「ん?焼き餅??」

「ふわあぁぁあっ!?な、何でもないよーっ!!」


そう慌て、未来の手が俺の顔を押し退けるように――。


「むぎゅ――いや、押される意味がわからん。――てかそろそろ夕食時だな。シャルル、行こうか?」

「え?う、うん――じゃあ皆、お先に――」

「じゃあな、また様子見に来るよ。未来も俺らと一緒に食べるか?」

「え?……ううん、まだ少しここに残ってるよ」


「わかった。じゃあ皆、またな?」


手を振ると、俺とシャルルは保健室を後にした――。




――保健室――


「……デュノア君って、お兄ちゃんの事が好きなのかなぁ?」

「「「え?」」」


ヒルトとシャルルが保健室を出た後、美冬が直ぐに口を開き、衝撃の内容を告げた。


「……えと、美冬ちゃん?」

「……ごめん、唐突過ぎたよね?――でもね、何となくデュノア君がお兄ちゃんを見てる目がそんな感じだったから…」

「い、幾らなんでも…ヒルトさんとデュノアさんは男同士ですわよ…?」

「うん。お兄ちゃんが男の子好きって事は無いから大丈夫なんだけどね。――うーん…」

「美冬の気にしすぎじゃない?ルームメイトだからちょっと仲が良いってだけかもしれないじゃん」

「……そうかも。考えすぎだよね、私」


――って思いたいんだけど…デュノア君って女の子の格好したら、女の子にしか見えなくなりそうだもん…。


――少し不安になる美冬だったが、その考えを払拭するように頭を横に振ると、そのまま布団を被って考えないようにした――。
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