紗代と小次郎A
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「ほう、もってこい」
「わかりました」
お酒を持っていき、侍らせられている女の人にお酒をわたし滝の方に下がる。
「ど…………どうぞ…………」
女の人がお酒をいれて剛鬼に差し出す。
「おう…………先ずはお前が飲んでみろ」
「はい」
ち、ばれたか。
「ぐっ! がはぁ!」
ごめんねお姉さん。滝の方へ後ず去ってゆく。
「やっはり毒か。やってくれたな小僧…………」
「ふん、飲んで死んでくれればいいものを…………」
「貴様どっかで見たと思ったらあの小娘の弟か。おおかた、姉の為に俺を殺しに来たって所か。だが、残念だったな!」
「くっ」
「大人しく死んでおけ!」
大皿を勢いよく、投げつけてきた。俺は大皿に合わせて滝へと飛び込んだ。
「ぷふぁっ!! はぁ、はぁ…………どうにかいったか…………」
ここは村から結構離れた川原だ。ここに龍神様の祠にある滝は繋がっている。普通なら死ぬんだろうが、力は弱いとはいえ、俺にも龍神の血が流れているんだ、多少の無茶は出来る。
「よし、作戦成功だ。あとは救助を呼ぶんだ」
俺の目的は龍神様の滝を使い脱出することだ。毒による暗殺なんて、たんなるついでだ。
「形見の首飾りも無事だし。いくか」
俺は街へむかって走り出した。
それからしばらくして、鬼の関所を難なく突破した。そして、表通りに出た時、狼に見つかった。くそ、狼まで従えてるとか計算外だぞ!
即座に狼を倒して、走り出しす。しかし、既に知られてしまったようで、追っ手がかかってくる。
「待ちやがれ!!!」
「だれが待つか!!!!」
しばらく走った後、回り込まれ戦うしかなくなった。
「ここまでのようだな…………てこずらせやがって!」
「だれがあきらめるか!」
ねえちゃんに教わった剣で…………舞の剣技だけどけっこう戦えるんだ。その後、どうにか追っ手の5体のうち、3体まで倒したが、腹に致命傷を受けた。朦朧とする意識の中そいつらはやってきた。
「た、助けてくれ!!!!!」
藁にもすがる思いで、声を上げる。
「だと、どうする?」
黒く長い髪を棚引かせ手押し車に座る少女。
「残念だが、現在閉店中だ」
閉店だと?
少女が座っている手押し車に掛けられた旗には『剣客商売』の文字…………どうす…………る?
直ぐ後ろに迫ってくる鬼たち。
「どうぞ、お構いなく。俺たちは先に行くだけなんで」
助けてくれる気はないのかよ…………だめだ…………意識が…………朦朧とする。そんな意識の中で見たのは、今まで見たことも無い剣技を使い、鬼を瞬殺する青年の姿だった。しばら
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