暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第19話 ヴァリエール姉妹(長女抜き)
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く頷きました。嘘を吐かなかったと言う、私の家族としての誇りがあったからです。
「だからこそギルの家では、とても強い繋がりがあるんだわ。本当に羨ましく思える程に……」
「カトレア様だって持っているではありませんか」
「今は様は付けないで!!」
真剣な言葉に、私はただ頷く事しか出来ませんでした。
「私の家族は、与えられたものよ。父様と母様が手に入れたものであって、私が手に入れたものじゃないわ」
私はその言葉に、頷く事が出来ませんでした。確かに正しいのですが、同時に酷く悲しい言葉でした。
「私はギルにならって、私と言う毒(真実)をギルに飲ませるの」
私はその言葉が、正直信じられませんでした。しかしカトレアの目は、一片の曇りなく何処までも真剣でした。
そしてカトレアは、カトレアと言う名の毒(真実)を吐き始めました。
私は身体が弱かった。ずっと満足にベッドから起き上がれず、私の世界は与えられた部屋だけだった。窓から外は見えるけど、触れた事の無い私にとって、それは本の世界と変わらなかった。
生きる為に必要な物は、みんな外から勝手に運ばれて来た。そして不要な物は、いつの間にかなくなっていた。
父と言う人と、母と言う人と、姉と言う人が時々会いに来てくれた。みんな私に、とても優しくしてくれた。それが家族だと知った。
やがて私の世界が少しだけ広がった。部屋だけだった世界が、一部とは言えヴァリエール邸に広がったのだ。当時の私にとって、たったそれだけの事が人生をひっくり返すような大事件と言って良かった。私は好奇心を抑える事が出来ずに度々部屋から出ようとしたが、身体が弱いのを理由に止められてばかりだった。我慢出来ずに勝手に外に出た事もあったが、直ぐに苦しくない動けなくなってしまった。結局部屋の外に出るのも、許可を
与えられる
(
・・・・・
)
ものだった。
そんなある時、急に家族が会いに来てくれなくなった。私なりに心配していたが、どうやら私に妹と言う存在が出来る様だ。私も家族にされた様に、優しくしようと思った。暫くしたら妹が生まれた。
妹は私と同じ様に与えられ、どんどん大きくなって行った。だけど妹は私と違っていた。妹は楽しそうに外を歩き回っていたのだ。この時初めて、自分が変な事に気付いた。
いつの間にか、妹と自分を比べる様になっていた。しかしすぐに止めた。比較するのも馬鹿馬鹿しい位に私と妹は違っていたのだ。
妹が母に怒られていた。悪い事をすれば怒られるのだ。私もその位は知っている。私も怒らなければいけない時は全力で怒ろう。
妹が私に泣きついて来た。いつも通りに優しくした。出来ると言うことは大変だなと思った。そして妹は、何かある度に私の所に来るようにな
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