暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第19話 ヴァリエール姉妹(長女抜き)
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ありがとうございます。このお礼は必ず)
私は軽く頭を下げます。すると、カトレア様が手を動かし(こっちゃこいと言わんばかりに)手招きしていました。逆らうと後が怖そうなので、指示されたとおり近づきます。
私が近づくと、同様の動作を私の顔の横に向けてしました。どうやら“耳を貸せ”と、言っている様です。特に逆らう理由も無かったので、指示通りベッドに乗り出し耳を差し出します。カトレア様は声が漏れない様に、手で口元に輪を作り私の耳元へ……。
「大切な話があるから、夜にもう一度この部屋に来て」
何故かとてもフラットな声が聞こえました。しかも私の本能が、逃げろと警告して来るような。その時もっと直接的な危険を感じ、ベッドから素早く身を引きました。(何故か頭に浮かんだイメージはトラバサミでした)
ベッドの上には凄く良い笑顔で、自分の体を抱きしめる様な姿勢で停止しているカトレア様が……。その表情のまま、スゥーとこちらを向くカトレア様。表情がゆっくりと変化して行きます。笑顔が消え口はへの字になり涙目になった所で、鼻をグスンとならすとベッドに横になりタオルケットを頭まで被ってしまいました。
(何故でしょうか? 何故私がこんなに、罪悪感を感じなければいけないのでしょうか? 反射的に避けなければ、抱きつかれてたのでしょうか? 勿体ない。まあ、今更後悔しても遅いです)
その時タオルケットが、プルプル震えている事に気付きました。まさか……、本格的に泣いてる?
混乱…………IN
このまま立ち去って良いのでしょうか? 何か一言かけるべきなのでしょうか? いや、一声かけるべきなのでしょう。しかし、何と声をかければ良いのか分かりません!! 無知ゆえに、このまま立ち去ります!! 言わばこれは超法規的措置!!(注 そんな訳無いだろう)故郷の両親よ、血のつながらない姉よ、まだ幼い妹よ。この私の魂の選択を、笑わば笑えぇぇ!!
……そうだ、見なかったことにしよう。HA☆HA☆HA☆HA☆HA
混乱…………OUT
私が思考の混乱から抜け出すと、タオルケットは変わらずプルプル震えていました。しかし僅かですが、笑い声が漏れていました。(うん。大丈夫ですね)
「さあ、ルイズ行きますよ」
「でも、ちいねえさまが……」
「後で私がフォローはしておきますから」
私はルイズを連れて、カトレア様の部屋を辞しました。
さて、場所は移って私の部屋です。
問題のルイズですが、テーブルに着いた途端黙ってしまいました。私はルイズが喋ってくれるまで、ゆっくり待たせてもらう心算です。時間は有りますし。
程なくして、ルイズがぽつぽつと喋り始めました。
魔法が危険であることを、分かっているつも
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