暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第19話 ヴァリエール姉妹(長女抜き)
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流れ込んで来たからだ。
それは記憶であり知識だった。流れ込んで来たのは、全体に比べれば僅かな量だったが、それが如何に貴重で危険で凄い事か私にも分かった。そして、マギと言う人の事も……。
それが男の子を縛る鎖になると分かった。私は嬉しさのあまり、それを使うのに戸惑いは無かった。
だけとすぐ後悔する事になった。男の子の私に対する感情が、負の色に染まって行ったのだ。私はこの時、時間をかければこの失敗を取り戻せると思っていた。
次に日に、男の子はこの世から居なくなった。男の子の身体は、暖かく胸には鼓動があった。なのに男の子は、この世に居ないのだ。私は絶望のあまり、妹にきつく当たってしまった。
医者の「もう目覚めない」と言う言葉に、私は目の前が真っ暗になった。私は初めて涙で枕を濡らした。
……そしてこの時、始めて男の子への気持ちを自覚した。
男の子がこの世に帰って来た。すぐに私の所に来てくれると思っていた。でも、待っても待っても男の子は来なかった。やっと来たと思ったら、妹と仲良く手を繋いでいた。私は面白く無かった。
なら、この気持ちを告白しようと思った。しかし、流石に妹の前では恥ずかしい。この場は、アピールだけにしよう。夜もう一度ここに来るように伝え、私は思いっきり抱きつこうとした。
しかし結果は、……避けられた?
私に抱きつかれるのは、そんなに嫌だったんだろうか? しかも瞬間的なイメージが、トラバサミは無いと思う。私は悲しくなって、タオルケットを被り隠れてしまった。
しかし避けたのは、反射的な事だった。しかも避けた事を、惜しいとまで思っていた。そして隠れてしまった私が、泣いていると勘違いし1人で混乱していた。気付いてすぐに出て行ってしまったが。
そして男の子は、ようやく私の所に来てくれた。
これだけの話を聞いて、男の子が誰か分からないはずがありません。同時にカトレアの思いも。
……ここまで来れば、私が毒を飲み干すか拒絶するかです。
私にとってカトレアとは、如何いう人なのだろう?
カトレアは私を助けてくれる。カトレアは私を理解してくれる。カトレアは私と罪を共有してくれる。カトレアは私を愛してくれる。
共に人生を歩むに足る人です。
なら、肝心の私の気持ちは如何なのだろう?
そう。一番肝心なところが、私には分からないのです。分からない以上、分からないとしか返答出来ません。気軽に肯定すれば、後で後悔する事になるかもしれませんし、逆に否定すれば一生を共にすべき人を永遠に失うかもしれないのです。
「カトレア……私は……」
「いいわ。まだ答えなくて。その代わり、私にも時間が欲しいの」
私はカトレアが何を
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