暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
ファントム・バレット編
Crimson Ammo.
急転直下
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掠れた笑い声を漏らした。

「お前と、したことが、不勉強だったな、《黒の剣士》。《ナイフ作製》スキルの、上位派生、《銃剣作製》スキルで、作れる。長さや、重さは、この辺が、限界だが」
「……なら、残念だけどおれ好みの剣は作れそうにないな」
「相変わらず、STR要求の、高い剣が、好みなのか。なら、そんなオモチャは、さぞかし、不本意、だろう」
「そう腐したもんじゃないさ。それに剣は剣だ。お前のHPを吹き飛ばせれば充分さ」
「やってみるがいい……!!」

それが合図だった。エネルギーブレードではやつの鋼鉄の剣と打ち合えない。一瞬の隙を突いて確実に()る。

「はぁ!!」
「シッ……!!」

エストックのような武器の刺突を掻い潜り、胸にエネルギーブレードを突き立てようとするが、死銃はそれをスルリとかわす。
剣を強打してブレイクポイントを作れないため、大技は繰り出せない。
さらに、

「くぉ……っ!!」

殺気を感じてしゃがむと、鉤爪が首のあった場所を切り裂いた。

「ありゃ、外したか」
「邪魔だ、ボッシュ。とっとと、殺りに、行け」
「へーい。んじゃ、キリ公。また今度死合おうな〜」
「……くそっ!!」
「何処を、見ているッ!」

死銃に邪魔され、立ち去るボッシュを追い掛ける事が出来ない。

狙いは、シノンだ。

エストックが無数の残像となり、俺に襲いかかる。

「待て!!」

それらを全てかわし、死銃の足を勢い良く払うと、一瞬にしてファイブセブンを抜いて、撃つ。
しかし、

「ん、何かな?」

ガチッ、と音をさせてボッシュは鉤爪で銃弾を鋏んだ。

「あ、そうだ。言い忘れてたけど、2人ともなるべく動き回らない方がいいよ?」
「……なんだと?」

答えたのは死銃。声色には微かに戸惑いの色が混じっている。

「クク、死銃ク〜ン。貴方も何だかんだで現実世界の腐った空気を吸いすぎたよねぇ。……ここら一帯は地雷だらけ。一歩踏み込めば……ドカーン♪」

心底可笑しそうにボッシュは高笑いする。

「本日の最終演目、『死亡遊戯(チキンバトル)』……さて、生き残れるカナ?」

そう言い残し、ボッシュは去っていく。

「……あいつ!!」
「……クソが。後で、殺してやる。だが、まずは、お前からだ、《黒の剣士》!!」

そう言い放ち、死銃はノーモーションの突きを放ってくる。

(……シノン、済まない。少しだけ、耐えてくれ!!)







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Sideレイ



《レギオン》の飛行型が空中から襲いかかる。足の鉤爪で獲物を捉えよう
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