ファントム・バレット編
Crimson Ammo.
急転直下
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
掠れた笑い声を漏らした。
「お前と、したことが、不勉強だったな、《黒の剣士》。《ナイフ作製》スキルの、上位派生、《銃剣作製》スキルで、作れる。長さや、重さは、この辺が、限界だが」
「……なら、残念だけどおれ好みの剣は作れそうにないな」
「相変わらず、STR要求の、高い剣が、好みなのか。なら、そんなオモチャは、さぞかし、不本意、だろう」
「そう腐したもんじゃないさ。それに剣は剣だ。お前のHPを吹き飛ばせれば充分さ」
「やってみるがいい……!!」
それが合図だった。エネルギーブレードではやつの鋼鉄の剣と打ち合えない。一瞬の隙を突いて確実に殺る。
「はぁ!!」
「シッ……!!」
エストックのような武器の刺突を掻い潜り、胸にエネルギーブレードを突き立てようとするが、死銃はそれをスルリとかわす。
剣を強打してブレイクポイントを作れないため、大技は繰り出せない。
さらに、
「くぉ……っ!!」
殺気を感じてしゃがむと、鉤爪が首のあった場所を切り裂いた。
「ありゃ、外したか」
「邪魔だ、ボッシュ。とっとと、殺りに、行け」
「へーい。んじゃ、キリ公。また今度死合おうな〜」
「……くそっ!!」
「何処を、見ているッ!」
死銃に邪魔され、立ち去るボッシュを追い掛ける事が出来ない。
狙いは、シノンだ。
エストックが無数の残像となり、俺に襲いかかる。
「待て!!」
それらを全てかわし、死銃の足を勢い良く払うと、一瞬にしてファイブセブンを抜いて、撃つ。
しかし、
「ん、何かな?」
ガチッ、と音をさせてボッシュは鉤爪で銃弾を鋏んだ。
「あ、そうだ。言い忘れてたけど、2人ともなるべく動き回らない方がいいよ?」
「……なんだと?」
答えたのは死銃。声色には微かに戸惑いの色が混じっている。
「クク、死銃ク〜ン。貴方も何だかんだで現実世界の腐った空気を吸いすぎたよねぇ。……ここら一帯は地雷だらけ。一歩踏み込めば……ドカーン♪」
心底可笑しそうにボッシュは高笑いする。
「本日の最終演目、『死亡遊戯』……さて、生き残れるカナ?」
そう言い残し、ボッシュは去っていく。
「……あいつ!!」
「……クソが。後で、殺してやる。だが、まずは、お前からだ、《黒の剣士》!!」
そう言い放ち、死銃はノーモーションの突きを放ってくる。
(……シノン、済まない。少しだけ、耐えてくれ!!)
_____________________________________________
Sideレイ
《レギオン》の飛行型が空中から襲いかかる。足の鉤爪で獲物を捉えよう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ