第76話 =信じたくないもの=
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結構大きくてねぇ…そこで、悠香さんの記憶を覗いたところいい感じの憎しみの感情があったからそれを激増、さらに他の記憶にも憎しみの感情をチョチョイと入れてやって……殺人マシーンに変えてあげたのさ」
「頭の…中を…いじくったって……ことか…?」
途切れ途切れに声を発するとよく出来ました、と言わんばかりに拍手を数回してユカのほうへと歩いていく。
「そして悠香さんは僕以外、見ているものは全て殺したい人間…と設定もしてある……」
「なっ……」
ユカには俺も殺したい人間の1人に含まれているのか…という疑問すら浮かんでくる。それなのに俺はそんなユカの気持ちを考えず「助ける」やら「守る」やらそんな言葉を吐いてたっていうのか…。
「いやぁ…それにしても……いい形だ…人形としては申し分ない」
「っ!!……やめ……ろ…っ!!…ユカに…触るなぁ!!」
だが俺の言葉を華麗にスルーしてユカを包んでいたぼろぼろのドレスに手をかけてユカの身体をペタペタと触っている。その様なことをされているのにもかかわらずユカの顔は無表情…いや、それどころか廣田が感情を操作しているのかユカ自身が廣田を求めているようにすら見える。
「やめろぉ……やめろぉぉ!!!」
これ以上…ユカを汚すな!!
この世界で精神だけではなくアバターとはいえその身体すらも…。さらには止めようとしてもいまだにあの魔法の効果が残っているのか身体が言うことを利かない。
…やっぱり、俺が悪いのか…。あの世界で再開して、都合よく仲直りできたと思い込み、さらには囚われた姫を救うような勇者になったつもりだったという気持ちがないとは限らない。人は何を考えているのか分からない…俺はそれを都合よく変換しただけで救おうと調子に乗っていた…。だからこの武器だけでなんでもできると思っていた。でもそれは間違いだ。HPが無くなったら死ぬ、という特殊な条件がついただけであれはただのゲーム、市場に基づいて製作者がプレイしやすいようにと考えて作られた仮想世界でしかない。
もう…俺は何も出来ない……そう思った瞬間俺は思考を放棄……
『逃げ出すのか…お前は』
しようとしたときだった。突然そんな声が聞こえてきたのは。
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