第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第8話:それは拙いッス!
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(ハバリア)
ウルフSIDE
なんとか掴まらずにキングレオ城から抜け出せた。
それなりに情報も仕入れる事が出来たし、まずまずと言ったところだろう。
まぁ……マーニャさんをビンタしてから、オーリンの殺意が鬱陶しいけど。
「確か……この町(ハバリア)の牢屋に、小心者大臣を怒らせた奴が居るんだって情報だよね?」
そう…城の兵士の一人が、大臣の小心者ぶりを笑っており、大臣室の側で大きな爆発音をさせた男を、重罪班としてハバリアにある牢屋へ投獄したという…
「はいウルフさん。その時大臣さんは、大きな音に驚いて王様達の居る隠し部屋へと大慌てで向かったと言います……きっとそこにバルザックが居るはずです!」
城内での説教が効いたのか、マーニャさんもミネアさんも俺に対して尊敬の眼差しで接してくる様になった。
ヤバイ……惚れられちゃったか?
「でも……一体どんな音を立てたんだろう? イオでも唱えたのかな?」
「そんな事をしたら城が壊れちゃいますよ。確かに丈夫な城ですが、イオは強力な魔法ですから……加減したって壁に大穴が開いちゃいますよマーニャさん」
マリー程の威力がない俺のイオでさえ、壁を壊す事が可能なのだから、城内での魔法は論外だろう。
暫く潮風香ハバリアの町並みを探索していると、極悪人を捕らえておく為の施設…ハバリアの牢屋へと辿り着く。
中に入り目当ての人物を捜すと……
彼は“大臣をビビらせた男”として有名で、直ぐに話を聞く事が出来た。
彼が言うには……
『何時も生意気な大臣を脅かしてやろうと、湿気た火薬を爆発させて脅かした』
と言う事らしい。
更に彼は、
『火薬がほしかったら、アッテムト鉱山に行けば手にはいるよ』
と有力情報をくれました。
そんなワケで、早速『アッテムト鉱山』へ行こうと思ったけど、外は既に薄暗く……
危険を冒す訳にはいかないと提案し、今日のところは宿屋へ直行です。
我が儘マーニャさんも、俺の提案を素直に受け入れてくれました。
ビンタ効果的ッス!
町の酒場で食事を済ませ、明日に備えて各自部屋で休む事に。
でも個人的にアレで眠れず、マリーの代わりに右手に活躍して貰おうと思っていたら、俺の部屋にマーニャさんが訪れました。
彼女の露出度の高い恰好は刺激的すぎるので、早く自室に戻ってほしいですねぇ…
「あの……疲れているところ……ゴメン…」
「どうしたんですかマーニャさん? もしかして夜這いッスか?(笑)」
歯切れが悪く何しに来たのか解らないから、下ネタ飛ばして反応を見る。
「よ、夜這い……そ、そんなんじゃ……ただ……少しお話をしたい…な…って、思っただけ……」
あれ? 普段は下ネタ言うと激怒するのに、今回は恥ずかしそうに俯いて困っちゃてる
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