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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
S〜魔術回路、覚醒
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side なのは


それは、あまりにも唐突に訪れた。
士郎君は本局に調べ物、ヴィヴィオはノーヴェと訓練で家には私と優だけだった。


「おかーさーん。みてみて!」
「なーに?」


庭で洗濯物を干していたとき、後ろから聞こえた優の声。
それに振り向くと……


「これあげるー!」


そう言って差し出される手に握られているのは、見覚えのある青い菱形の宝石。


(ジュエルシード!?)


何故ジュエルシードが!?そう思った矢先、レイジングハートから念話が。


(優がきれいな宝石を見たい、と言い出したのでジュエルシードの記録を見せたのですが、そうしたら未完成ながらも再現してしまったのです)
(未完成って?)


レイジングハートは未完成、というがこの膨大な魔力はまさしくジュエルシードのもの。


(形は完全にジュエルシードなのですが、願いをかなえる、というジュエルシードの性質がないのです)
(それって……)
(私が与えた情報のみを忠実に再現している、と言った方がいいでしょうか)


その性質は士郎君の投影に似たところがある。帰ってきたら聞いてみるべきだろう。
とりあえずは……。


「おかあさん?」
「嬉しいよ。ありがとう。優は優しいね」
「えへへ……じゃあもう一個あげる!」


不安そうな顔でこちらを見る息子を安心させることにした。
そうしたら今度は私の目の前で手に魔力を集中させてもう一つジュエルシードを作り出した。
これは士郎君が帰って来たら相談するべきだろう。
そう思いながら息子の相手をすることにした。




side フェイト


久し振りに休みが取れた私はアリシアと一緒に家にいる。旦那は昼まで寝てる、と言って部屋で惰眠を貪っている。


「う〜ん、むずかしい……」


アリシアは石を片手に唸っている。何故そんなことをしているのか、と言うとランスのルーン魔術を真似して遊んでいるのだ。
今までは手に絵の具を付けて書いていたのだが、今日は違った。


「あれ?」
[どうされました?]
「アリシアから魔力を感じるんだけど……!?」


唐突に膨れ上がる膨大な魔力。慌ててアリシアの元へ駆け寄るが、異変は見られなかった。


「おかーさん?どうしたの?」
「な、何でもないよ」
「……?」


だが、それは間違いだった。その直後にアリシアが何気なく掴んだペットボトルがひしゃげたのだ。


「あれ?こわれちゃった……」


そうして気づく。アリシアから感じる魔力が夫の使う強化のルーン魔術と酷似していることに。
更に過剰なまでの魔力を放っている。
対処の仕方がわからなかった私はひとまず
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