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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
J〜ヴィヴィオ、出会う
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な。




…………………………………………………………………


放課後。帰ってきて洗面所に行くと、ママがお腹を押さえて苦しそうにしていた。


「ママ!!大丈夫!?」
「ヴィヴィオ……?お、おかえり」
「そんなことは良いから!!」


急いで傍に行って背中をさする。
しばらく続けていたら落ち着いたみたいだ。


「………もう大丈夫。ありがとね、ヴィヴィオ」
「びっくりした………あ。ママ、ただいま」
「うん。お帰りヴィヴィオ」


それよりもあんなママ初めて見た……。凄く苦しそうだったけど、大丈夫なのかな?


「ママ、さっきのは……」
「ああ。あれ?悪阻(つわり)っていってね、お腹に赤ちゃんが出来てすぐのころのお母さんは皆あんな風に急に苦しくなったりするの」
「大丈夫……?」
「平気平気!今日はたまたまパパがお仕事の時間だったけど、普段はパパが居てくれてるから」


それならいいけど……私が知らないうちにこんなことになってたなんて……
子供を産む、って大変なんだ……。
そんな会話をしていた時だった。


「ただいま」
「お、お邪魔します……」


パパの声が玄関から聞こえた。
それと、どこかで聞いたような声も一緒に。


「パパ、お帰りなさ……い……」


玄関に出向いた私は固まってしまった。
なぜなら………




パパにお姫様抱っこされたコロナ・ティミルさんがそこに居たからだ。


「「ええええ!!」」




…………………………………………………………………


「な、なるほど……そんなことがあったんだ」
「は、はい……」


話を聞いてみると、帰り道、ボンヤリと歩いていたらしいコロナさんは道端に落ちていた空き缶につまずいて転んで膝をすりむいてしまったらしい。で、困っていたところに丁度仕事帰りのパパが現れた、と言うわけだった。


「それにしても、一日におんなじ家族の人に2回も助けられるなんて、面白いこともあるんだねー」


ママは呑気にそんなことを言っているが、先ほどの事は忘れているのだろうか。


「ママ、さっきは自分が大変だったのに呑気なものだね」
「にゃ、にゃははは……」
「大変?………ああ、また悪阻が来たのか。大丈夫だったか?」
「うん。心配ばっかかけちゃってごめんね」
「いいさ。その位しかしてやれることがないんだ。いくらでも頼ってくれ」
「士郎君………」
「なのは………」


そしてまた惚気だす。コロナさんも困っているみたいだ。


「おーい、パパー?ママー?」
「……む、何だ?」
「コロナさん困ってる」
「あ!ご、ごめんね!!」
「い、いえ
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