暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
J〜ヴィヴィオ、出会う
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
side ヴィヴィオ


昼休み、学院の中を見て回る。
今日は図書室に行くことにした。


「何か面白そうな本は……っと」


何を読もうか探していると、一人の女の子が高い所にある本を取ろうとして背伸びをしているのが見えた。
足元がふらついているのが遠目にもわかる。


(転んだら怪我しちゃうよね……)


だから私はその子に近づいて行った。
……………これが、親友の一人目との出会いになるなんて、この時は想像すらしていなかった。




side ???


「と、取れない……」


私は図書室で本を探していた。
お目当ての本を見つけることはできたのだが、高い所にあって取れそうもない。
司書さんに話しかける勇気もなかったので、自分で取ろうとするが……無理だった。
と、気を緩めた瞬間に、


「あ……」


バランスを崩した。本棚と本棚の間は約1メートル。このままでは……
“ぶつかっちゃう”と、恐怖に目を瞑った時だった。
誰かに受け止められた感触。受け止めてくれた人物はしかし、


「あっ」


私もろとも転んだ。




…………………………………………………………………


「痛たたた……」
「だ、大丈夫ですか?」
「あはは……な、なんとか」


私を助けてくれた人は金髪に右目が翡翠色で左目が紅色の虹彩異色の少女だった。


「あの……ありがとうございました!」
「いいよいいよ。それより、怪我してない?」
「は、はい。大丈夫です」
「そっか。それならよかった。それじゃあね」


そう言うと少女は立ち去ろうとする。
まだちゃんとお礼も言えてないのに……
だから私は彼女を呼び止めた。


「あのっ!お名前…教えてもらえませんか?」


しばらく彼女は呆けていたが、にっこりと笑って自己紹介をしてくれた。


「私、1年2組の衛宮ヴィヴィオ!よろしくね!」


衛宮さんか……お、同い年!?


「わ、私、1年1組のコロナ・ティミルです。ありがとうございました」
「そっか。それじゃあコロナさん、ごきげんよう」
「あっ…ごきげんよう…です」


衛宮ヴィヴィオさん………また会えるかな?
そんな期待をした。
―――図らずともすぐに再開することになるのだが。この時の私はそれを知らない………




side ヴィヴィオ


「痛たた………」


転びそうだった女の子、コロナ・ティミルさん。
助けられたのはよかったけど……


「こぶになっちゃった……。パパやママみたいにはいかないなぁ……」


自分が怪我をしては本末転倒。
もう少しかっこよく助けたかった
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ