暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第九十九話    『愛の証明編 奇跡の出会い、覚悟の証』
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
まだ予断を許さない事に気を引き締める。

「……………来たか、衛宮士郎」
「ああ。お前と決着をつけるためにな」
「私が自力でアヴェンジャーのスキル…復讐概念を押さえつけている間に聞きたい。お前の今ある正義を…」
「私の、正義だと…?」

ライゼルは突然何を…。

「お前の今志す正義によって私はお前に対する戦いをどうするか決める」
「別に構わないが…アインスには手を出さないんだな?」
「それはお前次第だ…衛宮士郎」
「くっ…」

そう簡単にアインスを開放するわけがないということか。

「貴様はかつて“すべてを救う正義の味方”を目指していたそうだな…?」
「それを誰から聞いた…?」
「すまない。私が話した…」

アインスがすまなそうにそう話す。
…そうか。ライゼルが聞き出したのか。

「今のお前はどうなんだ? まだそんな御伽噺の中でしか存在を許されない正義の味方という愚かな夢を目指しているというのか? 私の大事な人…カレンを殺した時のように。そうなのであれば私はお前を…殺す!」

ライゼルの殺気は本物だ。
嘘をついたとしたら私は当然アインスも一緒に殺されるだろう。
ならばここは私の今の覚悟を見せる時ということだな。

「…ならばその問いに答えよう。今の私の目指す道ははやて達…私の大事な家族達…そして私の愛するアインスを守れる“大切な者達を守れる正義の味方”だ。
我が家族達がピンチの時は必ず駆けつける。助ける。そして、守る…!
もう私の養父である衛宮切嗣から借り受けた夢は諦めるしかないだろう…しかし、“大切な者達を守れる正義の味方”。
これが私自身でたどり着いた新たな答えだ。ライゼル…お前にどんな言葉を受けようとその想いだけはもう変わらない。
そして私の大切な者たちに刃を振るおうとしている貴様のようなものが襲ってこようものなら全力で打ち倒そう。それが私の覚悟の証だ!」
「私も士郎と同じ考えよ!」

今言える全力での答えを全て言い切った。
シホも続くように答える。これが私とシホの想いだ。
…すまない、切嗣。もう私達はこの答えを貫き通す。
いつまでも…!

その時、ふと幻想かもしれない…白昼夢なのかもしれない。だが私達の前にヨレヨレのコートを着た男性…衛宮切嗣が穏やかな表情をしながら姿を現した。
その今すぐにでも消えそうな透明な姿でこれはひと時の幻ではと思ってしまう。

『そうか…士郎、それにシホ。君達自身の答えを得たんだね』
「「切嗣…!?」」

シホや他の一同も驚きの声を上げている。
ということは目の前にいる切嗣は幻じゃないということか!

『それならもう僕からはなにも言わないよ。それが君たち自身の…僕の借り物の夢ではなく、真実たどり着いた答えだっていうなら僕は全力
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ