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IS《インフィニット・ストラトス》 〜死神の序曲〜
本編
凰 鈴音
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くびっくりとした様子で静かになった。

それを見て僕はいつもの口調に切り替える。


「ゴメンね、いきなり怒鳴って。でもこれで落ち着いて話が出来るね」

「こちらこそゴメン。ちょっと頭に血が上ってたわ」


凰さんも冷静になったのを確認し、僕は話を続けた。


「凰さん。さっきの話の『酢豚が何とか』ってやつだけど、もしかして『毎日味噌汁を〜』とかの酢豚バージョン?」

「……えぇ、そうよ……」


僕が質問すると顔を真っ赤にしながら囁くように呟いた。


「まあ察せない一夏が悪いんだけど、凰さんも悪いところがあったと思うよ」

「…何でよ?」


僕がさっき怒鳴ったせいか逆ギレはしなかったが不機嫌そうな話し方をしながら理由を聞いてきた。


「凰さんは一夏と幼馴染み何だよね?そしたら一夏が相当な鈍チンってことも分かっている筈。なら遠回しに言わずにストレートに告白しなかった凰さんも悪いよ。まあそれを察することの出来なかった一夏が全面的に悪いんだけどね」

「うっ!」


私が理由を言うと凰さんも心の何処かで分かっていたんだろう、声を少し上げて黙ってしまった。


「凰さん、今回こんなことがあったけどまだ一夏のこと好き?」


僕がそう言うとコクンッと頭を縦に振る。


「なら仲直りしようよ。私も可能な限りお手伝いするから」

「…そうね、お願いしても良い?えっと…長岡さん」

「怜で良いよ。そのかわり鈴ちゃんって呼んで良い?」

「良いわよ。よろしくね怜」


僕はその後、 鈴ちゃんの愚痴や話を聞きながら消灯時間ギリギリまで自販機コーナーにいた。

部屋に帰った時は一夏は眠っていたので起こさないように自分のベッドに入った。

殴るのはやり過ぎたかな。

明日謝っておこう。

鈴ちゃんも素直に謝れるかな?

〜レイsideout〜


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