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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic7金の閃光・運命来たる〜The CharioT〜
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†††Sideルシリオン†††
「ふわぁ・・・っと。まったく。少しは自重してくれジュエルシード・・・!」
あくびがさっきから止まらない。時刻は午前2時半ちょっと過ぎ。こんな遅い時間に覚醒するジュエルシードに苛立つ。愚痴を零しながらやって来たのは市立公園。面積は並の体育館5棟分ほどあり、夏には水浴びが出来るような人工池も在る。
ジュエルシードの気配を探りつつ彷徨っていると、「っ!」突然近くから強力な魔力が発せられた。片腕で
庇
(
ひさし
)
を作って発光による視界ダメージを減らす。と、視界がグニャリと歪み、「時計の文字盤・・・?」のようなものが浮かび上がったのが微かに見えた。そして気が付けば、
「・・・・は? 公園の外・・・?」
公園の入り口に佇んでいた。園内から園外へ知らずに移動。ということは、まさかの強制転移!? 今回のジュエルシードは、何かをきっかけとして対象を強制転移にて排除するようだ。前回ではなかった覚醒効果だな。
(しかし・・・本当に転移か? 転移特有の浮遊感が無かったが・・・)
だからと言って諦めるつもりもない。何せこのジュエルシードは22から31までのイレギュラーナンバーに違いないのだから。しかしどうしたものか。とりあえずは「転移の条件を特定しないとな」そこからだ。園内に戻り、先ほどジュエルシードの力が発動した地点へと向かう。
(近づくほどに徐々に力が強まっていくのが判るな・・・)
発せられる魔力にピリピリと体が痺れる感覚を得る。ここからは警戒を強め、一歩一歩ゆっくりと進んで行く。ジュエルシードが在ろう場所から約5m。そこで歩みを止める。直感が告げてくる。あと数十cmほどでおそらく転移可能範囲に入ると。目を凝らし、ジュエルシードの位置を探ると、
「・・・アレか・・・!」
芝生の上に放置されている古びた懐中時計。ジュエルシードを取り込んでなお形が変異していない上にその力は今まで以上。よほどの思念があるのだろう。パッと見だが装飾が凝っていて高価そうだし、何より年季が入っていると思われる。
接近が出来ないなら、遠距離からの砲撃で強制停止させるのみ。念のために数mと離れ、懐中時計に向け左手を翳す。術式選定。ランクは中級。遠距離系。魔導砲撃。属性不要。
――
煌き示せ
(
コード
)
、
汝の閃輝
(
アダメル
)
――
放つは魔法に変換してある砲撃アダメル。アダメルは一直線に懐中時計へ向かい、そして「またか!」強烈な発光、視界の歪み、文字盤の浮上。アダメルの砲線が歪み、潰されたかと思えば一瞬のうちに消滅した。残るは静寂のみ。あまりの呆気なさにポツンと佇む。出て来るのは溜息だけだ。
「魔法でもダメなのか。随分と厄介だな」
もう一度転移範囲ギリギリまで接近を試みたところで、「なに!?」背後に
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