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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
番外編 IF カルラプール物語
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「あら、そうだったかしら」

 母さんがとぼけたように首を捻ります。はあ、どうせ心配だから一回見に来たかったんでしょうね。全くこの2人と来たら……

「うーす、おつかれーす!」
「楽しかったですよおやっさーん」
「こんな楽しい任務なら大歓迎です」
「いつでも呼んでくださいねー」

「おーう、またなー!」

 ………何か屈強な男性達が50人くらい父さんに声掛けてバス停に向かっていったんですけど、しかも何か明らかに工作用具みたいなのとか大きな道具とか持ってるんですけど……まさか……

「父さん?」

「おう、どうした?」

 私が問い詰めようとしたらものすごい笑顔で振り向かれてしまいました。
 助けを求めるように母さんの方を向いたら、物凄い笑顔で諦めろって書いてありました。

 あー、やっぱりあれ父さんだったんだ。
 一回だけため息をついて、私は父さんと母さんの手を取って一言だけ言う。

「やり過ぎないでね」

「あらあら、ばれちゃってるみたいよ?」

「うむ、善処しよう」

 父さんらしいや。
 私は2人の間に入って一緒に歩き出す。こんなことするの、いつぶりかなー。えへへ、ちょっと恥ずかしいけどやっぱり嬉しい。

 今年の夏休みも楽しければいいなあ。夏はまだ始まったばかりだしね!


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「親父さんいいなあ。今頃日本で泳いでるのかなあ」

 オーストラリアのキャンベラではチケットを取り上げられたクロエが悔しそうに空を見上げていた。
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