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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
番外編 IF カルラプール物語
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したわね」

 何の張り合いですか何の……

「準備運動代わりなら歩くだけでも良い運動かと……というより折角のアミューズメントパークなんですからもっと楽しまないと……」

「なら勝負よセシリア!」

「望むところですわ!」

 うわー、聞いてない。二人はそのまま50mプールへと直進していきます。

「カルラ! 合図」

「お願いしますわ!」

 そして何故か始まる代表候補生のプール戦。
 もうこれ一人で来たほうが楽でよかった! 何て今更思っても面子が変わる訳もなく……

「はいはい、よーい……ドン」

 という私の掛け声と共に2人が猛スピードでプールを泳いでいきます。ってはやっ!
 まあ、いっか。こういうのも楽しいですし。私は近くの流れるプールへと足を向けます。たくさんの人が流れに身を任せて楽しそうに過ごしています。
 足からゆっくりー、っと。少し冷たい水が夏の火照った肌をゆっくりと冷やしていってくれる。んー、気持ちいい!

 私はそのまま身体を浮かべると流れに身を任せて10分くらいゆーっくり流されてみたりー……

「カルラー!」

 ああ、岸辺で鈴さんが叫んでいる気がしますが気のせいでしょう。きっと気のせい……

「さっさと来る! スライダー行くわよスライダー!」

 ああ、さようなら私の平穏……

 っていうより何故いきなりスライダーなんです?

「度胸試しよ! セシリアあんちくしょーめ! 絶対負かしてやるわ!」

 何でもさっきのプールほぼ同時でゴールしたらしく私がいなかったせいで勝敗が分からなかったと、それでもっと分かりやすいように私も一緒に出来るスライダーで勝負と。先に降りた方が勝ち、と。
 セシリアさんは先にスライダーに並んでいてくれて私たちが来るのを待ってくれていました。そして順番まで5分ほど待ち……

「長いですわね……」

「セシリアさんって案外こういうの待てないタイプですか?」

「それ以前にこれだけの人の中にいるのが初めてですわ」

「そういえばセシリアって一応貴族なのよね」

「い、一応って……オルコット家は由緒正しい家柄なのですわよ!」

「あー、はいはい。貴族様貴族様」

「むむむむむ!」

 あー、むくれるセシリアさん可愛いなー、なんて思ってたら順番が来ました。スライダーは直線タイプの丁度3つが並走する形で並んでいるオーソドックスなスライダーです。

「いい、先に降りた方が勝ちよ」

「ええ、それでいいのでしたら」

「あの……もっと楽しみません?」

「鈴さんを負かしたらですわね!」「セシリアを負かしたらね!」

 もう、いいです。同じことでやり合いたくないですし私も一回で勝負決められるように速く
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