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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
番外編 IF カルラプール物語
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夏休みに入って一週間。
オーストラリアに一度戻ってモロモロの部署に報告とか候補生の仕事とかを片付けて私は再びIS学園の門の前にいます。

「……それにしても」

 私はポケットから一枚の紙……チケットを取り出す。
そこには『ウォーターワールド入場券』と大きく書かれていて、期限が明日までになっています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「よー、カルラ。久しぶり」

「あ、クロエ。久しぶりですね。どうしたんですか」

「あのさ、カルラってIS学園いってるじゃん?」

「ええ、そうですけど」

「んでIS学園って日本じゃん?」

「?? 何が言いたいんですか?」

「んー、これいる?」

「チケット? えーと、『ウォーターワールド入場券』?」

「うん、どうせ私は行けないからさ。カルラいるかな、って思って」

「………これ、どうしたんですか?」

「〜♪」

「クロエ……あなたまさか………」

「いや違うんだって! 全然期待してなかったんだけど通販で買い物してたら当選番号があって送ったら何か当たっちゃって……」

「クロエー!?」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


回想終了……
 まあ、うん。クロエの散財癖は直ってなかったと言うかますます酷くなっていたと言うか。まさか日本の通販にまで手を出してるなんて……一応母さんと父さんに言っておいたけどやめるの絶対無理だろうなあ。
 で、結局チケットはいらないからそのまま貰ってきちゃったんですけど、期日が帰ってきて次の日って…うーん。
やっぱり行かないともったいないし、疲れるけど行こうかな。水着も臨海学校で使ったやつがあるし誰か誘えればいいんだけど私クロエから貰った一枚しかもってないし……うむむ。一人でプール。

 さ、寂しいなあ。だ、誰かいないのかな? そんなことを考えながら寮への道を歩いていると……

「あら? カルラさんじゃありませんこと?」

「ふえ?」

 声の聞こえた方向を向くとキャリーバックを持ったセシリアさんが立っていました。どうやらセシリアさんも今イギリスから戻ってきたみたいですね。

 うん? セシリアさんの持ってる紙って……

「あの、セシリアさん? そのチケットって……」

「え? あ、ああ。これでしたら一k……」

そこまで言いかけてセシリアさんがはっ、としたように慌てて紙を後ろに隠しました。

「ち、ちちちち違いますのよ!? これはチケットなんかじゃなくてですね! えーと……そう! ただの割引券ですの! ですからどこか行くとかではけして無いのです
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