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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第六十九話】
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干していく。
――余程喉が乾いていたのだろう、あっという間に空になっていた。
「ま、先生も落ち着いたら帰っていいって言ってるし、暫く休んだら――」
――と、シャルルの言葉を遮るように地鳴りみたいな音が聞こえてきた。
「な、なんだ?何の音だ?」
「わからんが様子見てみるか、これが」
――この時の俺は、ただ単に安易に様子を見ればいいとだけ思っていた。
廊下から響いてくる地鳴り――しかも徐々に近づいてきている。
意を決して、保健室のドアを開けるその瞬間――。
「……なっ!?」
――一瞬の事で、何が起きたのかわからなかったが、気づいた時には眼前に迫るドア――そして、そのドアがもろに直撃し、保健室の床に倒れたと同時に思いっきり俺の体を踏みつけていく脚、脚、脚――。
「織斑君!」
「デュノア君!」
「有坂――君はいないのか…」
「……わ、悪いが、皆俺を踏んでてその台詞は無いだろ…」
「「「きゃあっ!?」」」
そう叫ぶ女子一同は、一斉にスカートの裾を下げて下着が見えないようにするが――そもそも、踏まれていて見る余裕もなかった俺。
「あ、有坂君……み、見た…?」
「いてて……――何をだ?」
「う、ううん!?何でもないよ!?あはは…」
パンパンと制服を払いつつ立ち上がると俺は口を開き――。
「――んで、女子一同が何で慌てて保健室来たんだ?」
「「「これ!」」」
そう告げるや、目の前の女子一同が出してきたのは学内の緊急告知文が書かれた申込書だった――とそこに。
「……?何でドアが吹き飛んでるの??」
「ん?未来、戻ってきたか」
「うん。ねぇねぇ、これって何が――」
「ちょい待ってくれ未来、今はこの緊急告知文読むから」
何が何だかわからないという表情をする未来。
「んと……。『今月開催する学年別トーナメントでは、より実戦的な模擬戦を行うため、二人組での参加を必須とする。なお、ペアが出来なかった者は抽選により選ばれた生徒同士で組むものとする。なお、締め切りは』――」
「ああ、有坂くん。そこまででいいから!とにかくっ!」
全てを読み終える前に告知文を没収され、一斉に一夏やシャルルに向かって伸びていく女子の手――と思ったら、俺にも手が伸びてきていた。
「私と組もう、織斑君!」
「私と組んで、デュノア君!」
「私と組もうよ、有坂君!!」
――何故かいつもと違う女子の態度に疑問を懐きつつも、急な学年別トーナメントの仕様変更にも悩まされそうな…。
……学内ので三人しか居ない男子と組むために必死
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