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水の国の王は転生者
第九十四話 雷鳴のカトレア
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イン王妃カトレア、いや、『雷鳴(かんなり)』のカトレア!」

 カトレアの二つ名は、マクシミリアンの制裁を目撃した帝国貴族によって瞬く間に広がり、カトレアは『怒らせると怖い』と恐れられるようになった。

 ……カトレアの制裁から一時間後。市内の騒ぎを聴きつけたゲルマニア軍が、治安維持に介入したが、殆どのモンスターはマクシミリアンによって殺された後で、兎にも角にもヴィンドボナでのモンスター騒ぎは幕を閉じた。

 後日、アルブレヒトの陣頭指の下で事件の調査が執り行われ、マクシミリアンの予想通り、モンスターはヴィンドボナの動物園から逃げた出したモンスターだと断定された。
 動物園は一時閉鎖され、後日、全てのモンスター舎が閉鎖されて再開された。

 だが、謎と禍根も残った。
 モンスターたちを逃がした犯人は結局分からずじまいで、事件の調査もブランデルブルク辺境伯の反乱の情報が、遅ればせながらも商人の伝手からアルブレヒトの下にもたらされると、打ち切られてしまった。

 戴冠式のその日に起こったモンスター騒ぎは、ヴィンドボナ市民に一抹の不安を残し、更に内乱勃発によってゲルマニア諸国民には戦争税が掛けられ生活を一層苦しくさせた。

 ゲルマニア国民の試練は続く。

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