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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第09話 悪夢の序章
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ひげ海賊団』!!」

「ここは通すわけにはいかない!!」

「「ふん!!」」

「「!」」

ガキィン!!!

俺がもう1人の巨人の存在に気を取られている内に、2人が刀を俺達に向けて振り下ろすと互いに薙刀と刀で受け止める。

「邪魔だなおい……ぬぅ!!」

『白ひげ』がそう言って相手の刀を弾き返すと薙刀を地面に突き立て、両手で大気を掴んでグイッと引っ張った。すると……

グラッ!!

「!何だ!?バランスが…!?」

「うおぉ!?」

地面が傾くも、俺は物ともせずに周りを見ると、それにより島ごと海も大きく傾いておりバランスを崩す者や艦がひっくり返るなどの事態があちらこちらで発生していた。しかし、中には……

「フッフッフッフッフッフッ!!なんてデタラメなジジィだ、こいつは!!」

そのあり得ない力を見たドフラミンゴは楽しそうに笑い……

「ルフィ!!ルフィは無事か……!?」

ハンコックは自分の愛しき人の安否を心配していた…やがて傾きが戻り、安定を取り戻すと俺はやり過ぎなんじゃ無いかと思い、話しかける。

「おい。これ、ちょっとやり過ぎなんじゃないのか?」

「ん?何言ってやがる。これでやり過ぎなら、てめェみたいな奴はどうなんだ?」

「う…そう言われればそうだよなあ。」

『白ひげ』の指摘に俺は思わず言葉が詰まったが……

ドォン!!

その間に『白ひげ』は体勢を立て直したジョン・ジャイアントを殴りつけて、その場所に地震を発生させて仕留めると、残りのエネルギーは広場の一部を破壊し、一直線に処刑台へと向かっていく。

「うぉぉぉ!ダメだ!!止まらない!!」

「このままじゃあ、処刑台に直撃するぞ!!?」

「いいぞぉ!!オヤジ!!」

「そのまま処刑台をぶっ壊せぇー!!!!」

海兵と海賊達がその光景に声を上げる間にもエネルギーはどんどん処刑台に迫っていき、あと少しで到達する所で……

ズドォォン!!

エネルギーはその手前で方向を変えて、処刑台の後ろにあるマリンフォードの町を破壊していった。

「おい見ろ!処刑台は無事みたいだ!!」

「何で逸れたんだ!?」

海兵達は処刑台が破壊されていない事に安堵と疑問の言葉が飛び出すが、それは海賊達も同じだった。

「!?どういう事だ!!」

「確かに向かっていたハズなのに……ん?あ!!あれは『3大将』!!!」

1人の海賊が何かに気付いて処刑台の下を見ると3人の大将が両手を前にかざして守っており、そのせいでエネルギーが別の方向へと逸れていたのだ。

「はぁ…さっさと包囲壁を張らねェから、こういう事になるんだ。」

『青キジ』が溜息をつきながら、文句を言うと『赤犬』が……

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