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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第07話 狂い始める作戦
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『あー!そこにいるのは!!』

その時、場面が切り替わり、煙の中に佇む男をわざとらしく見つける声が聞こえてきた。

「!?おい!何をやっている!!グズグズするな!!」

未だに映像電伝虫の通信が切れていないことに何をもたついていると言わんばかりにセンゴクは声を荒げるが、その間にも通信は続いていく…突然、場面が変わって訳の分からない声がするため、シャボンディ諸島の観客も首を傾げる。

『今までその正体をひた隠しにしていたが!!あの『海賊王』ゴールド・ロジャーの船に乗っていた『伝説の船員』の1人!!大海賊の『道化のバギー』船長では!?』

声を掛けられ、男はクルリと振り返るとそこには……

『え?確かにそれはおれさまのことだが?』

赤くデカイ鼻は変わらなかったが、それ以外は……シシが見れば…いや、シシのいた世界の人間が見れば、歌舞伎独特の化粧である隈取に似た化粧をしていた。

しかし、バギーのしているものは、目の周りを黒く塗り、同じく頬に黒の太い3本ひげを書いており、もはや元の物とは程遠いとなっていた。

『は?』

その映像が出た瞬間、シャボンディ諸島の人々全員の思いは1つとなった。

その間にもバギーの声が映像と音声で聞こえてくる。

『おれさまが伝説の海賊だってのは秘密にしていたはずだが…』

『…キャプテン・バギー、本当にそのメイクで合ってるんですか?何か、間違っているような気がするんですけど……?」

『バッキャロー!!途中で話しかけてくんじゃねェ!!』

映像の向こうではバギーがセリフを言っている途中で、囚人の1人が恐る恐る手を挙げながら質問してくるので、バギーは大口を上げて、怒鳴りつける。

「さっさと映像を切れと言ってるんだ!!このままじゃ、作戦が先に進まん!!」

「それが映像電伝虫がインペルダウンの囚人共に1匹奪われまして、映像を切ることが出来ません!!」

「何だとぉ!!?」

そんなやりとりを見たセンゴクは一刻も早く映像を切るよう命じるが、映像電伝虫が奪われたとの報告を聞いて驚きを見せた……その間にもバギー達の会話は続いていく。

『いいか野郎共ォ!!『キャプテン・バギーの名を揚げろ大作戦』の実行は今しかねェ!!これが成功すれば全世界がドギモを抜かれること受け合いだ!!』

『だけど…どうもそれじゃ、ただの落書きにしか……』

『何ィー!!お前…まさか俺が見習いの時に、たまたま読んだ『ワノ国』について書かれた書物の中の『カブキ』を疑ってんじゃねーだろうなァ!!」

『いえ!!そんな事は!!』

バギーの迫力に滅相もないといった感じで両手を振る囚人……バギーは見習い時代の時にたまたま略奪品の中にあった1冊の本を軽く読んだ時の事を囚人達に
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