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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第07話 狂い始める作戦
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「全ての映像が切れた時点で包囲壁を作動させろ!!その後、すぐにエースの処刑と共に敵を一網打尽にする!!」
「了解!!」
処刑台の上からセンゴクが命令を下すと、その場にいた海兵達が慌ただしく動きを見せ始める……
「!!…やべえ!このままだと、エースが…!!急がねぇと!!ハァ…ハァ…!!」
傷だらけになりながらも、処刑台へと向かうルフィはその言葉に息を荒げて、必死に敵をなぎ倒していた。しかし、そこへ……
「残念だけど、振り出しに戻りなよォ〜〜…」
「!!」
ドガッ!!!
目の前に『黄猿』が現れ、光の速さで蹴りを放ち、その威力でルフィは後ろへと転がりながら吹っ飛ばされる。
「ルフィ君!!」
「ハァ…ハァ……!…ジンベエ!!『大将』が出てきた…くそ!!」
転がるルフィをジンベエが途中で体で受け止めるとルフィは体勢を立て直し、膝をついて息を整え始めた。
「しっかりせい!手強い相手だが、急ごう!!ここに来る前から分かってたはずじゃ!どれだけの強敵が道を塞いでくるかを!!」
ルフィの言葉にジンベエは喝を入れると、『黄猿』の方へと目を向ける。さすがに海軍大将が相手だとこのまま進むのは厳しいと思っていた矢先……
「エースの弟!!もう体力切れか!?」
「え!?」
時代劇に登場する女の髪型の男が銃を持って走りながら、声を掛けてくる…突然、知らない奴に声を掛けられて、戸惑うルフィだがジンベエは見覚えのある顔に安堵の表情を見せる。
「おお…!隊長達じゃ!!こりゃあ、百人力じゃ!!」
ジンベエの視線の先にはさっきの男以外に複数の男達が集まってきており、全て白ひげ海賊団の隊長達だった。
「『大将』1人に止められてんじゃねェ!!一緒についてこい!!海軍の奴らが退いていくのはこっちにとってはチャンスだ!!このチャンスを逃す手はねェ!!」
「ハァ…よぉし!!あんにゃろうめ…!!」
頼もしい言葉と共に突き進んでいく隊長達に触発されて、ルフィも気力を振り絞った。
「おー…隊長達が相手かい?…あの男に勝らず、手強いねェ……」
向かってくる敵の姿に『黄猿』は自分を退けた男の姿を浮かべながら、迎え撃った。エースの処刑のカウントダウンが始まるにつれて、ますます激化する戦闘の光景を見ながら、センゴクは未だに映像の通信が切れないことに苛立っていた…作戦を開始するためには映像を一切映さないことが必須条件であるため、始められないでいた。
「通信は切れたのか!?」
「いえ、それがまだ…少しお待ちを!!」
センゴクの声に海兵が慌てて答えるが、通信が切れる様子は一切なかった…無論、シャボンディ諸島には残りの映像が1つだけだが、映っていて、音声も聞こえている。
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