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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第05話 奮闘
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てしまったのだが今回はルフィを追わずにこちらの方へと出てきたのである。
「なるほど…俺の剣士としての直感は正しかったな。その心力の強さ……『強き者』だな。」
「!!『鷹の目』にそこまで言われるとは…恐れ入るね。」
黒刀の切っ先を俺に向けて、強敵と認識する言葉に俺は謙遜して言葉を返した。バラティエで初めてゾロと対峙した時に最初は『弱き者』として短刀で相手をしていたが、ゾロの心力の強さに『強き者』と認めて、剣士として黒刀『夜』でゾロを沈めたが、初対面の俺に初っ端から『強き者』と呼ぶとはね。
「俺も認められたってことなのかな?」
「お前には何か心力の強さ以外にも秘めた物があると感じた。俺が剣士として認めた者はお前で2人目だ。」
『鷹の目』が言った2人目の言葉に俺はすぐさま答えを返した。
「…もう1人はゾロだろ?ロロノア・ゾロ。」
「!!ほう、知っているのか?」
「知っているさ。あいつは世界一の大剣豪になる男…つまり、あんたを越える男だ。知らなきゃおかしいだろ?だが……」
そう言って俺は両手の親指と人差し指で四角を作って、ある能力を発動させる。
「?何を…」
「『ハコハコの実』……
『武器箱』
(
ウェポン・ボックス
)
!!」
『鷹の目』が訝しそうに俺を見る中、俺が作った四角の中から細長い白の箱が現れ、そのまま縦に向き、ストンッと地面についた。
「ゾロには悪いが、先に俺があんたを越えさせてもらう。それに…あんたにならこいつも存分に試せそうだ。」
俺はゆっくりと箱を開けると中には1本の刀が納められていた……ここにくる前に俺が特典の中で作って欲しいと言っていた白刀『明』だ。
「ほう、ロロノアと同じ刀の使い手か。」
白い鞘に白い柄と白一色の刀に思わず『鷹の目』は声を漏らした。
「まあな…だが、この刀はあんたと同じ最上大業物でもある……名は白刀『明』。」
俺は『明』を手に取り、鞘から刀を抜くとその中から同じく白に輝く刀身が現れた。
「見事な刀だ。」
「あんたの持つ世界最強の黒刀『夜』もなかなかだな。」
互いに相手の刀を賞賛しながも、それぞれ刀の切っ先を向ける。
「フッ、面白い。ならば、その刀とお前の力……存分に見せてもらおう!そして、俺を越えて見せよ!!『強き者』よ!!」
「望むところだ!!」
そう口元に笑みを浮かべる『鷹の目』に俺も同じ笑みを浮かべると、互いに刀を両手で握り直して、相手に斬りかかる。
ガキィィィィィィィィン!!!
互いの刀がぶつかり合い、強烈な金属音と衝撃がそこを中心に広がった。
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