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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第05話 奮闘
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る……先程、隙をつかれて一気に襲いかかってくる海兵達に、ハンコックが『虜の矢(スレイブアロー)』で石化させた後、エースの手錠を手渡してくれたのだ…その時、ルフィは感激のあまりに思わず抱きついて感謝した。
「そういやあいつ倒れてたみたいだけど、大丈夫か?」
そう言って少し後ろを見るルフィ……ルフィが離れた後、膝をつくハンコックの姿を見た海兵達は『鯖折りだ!ぶち噛ましからの鯖折りだ!!』とか言っているが、実際は全く違う状況だったということに気付く者は本人しかいない。
「『麦わら』!!」
「ん?」
走るルフィの前方に刀の柄の部分を両手で握って構えている女海兵…海軍本部少尉のたしぎの姿があった。
「お前、確かケムリンと一緒にいた…!!」
「あなたは私が止めます!!」
見覚えがある顔にルフィは走るのをやめる…その間にたしぎは刀の峰を顔の横まで近づけて戦闘態勢を見せる。その姿にルフィは警戒するが、とある疑問が浮かび、たしぎに声を掛けた
「そう言えばケムリンはどうしたんだ?」
「!!あの人なら別の……ジンドウ・シシの所へ行きました。」
「シシ?」
「ええ、報告を聞いた後に『興味がわいた』とか言って……だから、あの人がここに戻るまでの間、あなたの相手をします!!」
刀をさらに強く握るたしぎの姿にルフィは……
「そっか!!なら大丈夫だな。」
「!?」
ニッと笑いながら答えるルフィにたしぎは驚き、刀を構えたまま質問する。
「大丈夫とはどういうことですか!!」
「シシなら大丈夫だって言ったんだ。」
「!!……スモーカーさんが負けるとでも言いたいんですか!?」
ルフィの答えにたしぎがやや怒りを見せながら、声を荒げた……自分の上司であり、その実力も重々理解しているたしぎにとっては、多少実力のある海賊に負けるわけがないと思っている節もあった。
「シシは強いからな。」
「!!もういいです!!」
自信に満ちたルフィの言葉にたしぎは会話を打ち切り、そのまま斬りかかる。
「こんなとこで立ち止まってるわけにはいかねぇ!!『ギア2』!!」
ルフィは両足をポンプの代わりにして血流を加速させると全身から蒸気を噴き出し、一瞬にしてたしぎの攻撃を躱して先へと進んだ。
「まさか『王下七武海』の奴がここに来るなんてな……」
俺は凄まじい威圧感を発しながら、獲物を見るかのような『鷹の目』の姿に思わず武者震いをした…この男も原作ではルフィの前に圧倒的な力でエース救出を阻んだが、白ひげ海賊団5番隊隊長『花剣のビスタ』によって足止めをくらい、結果的にルフィの進行を許し
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