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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第05話 奮闘
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言うと俺は目を閉じて、力を入れ始めると顔と体を白い毛が覆い、口には牙が生え始め、尻尾が伸び始めた。

「!?」

「おい!!何だ!!あの姿は!?」

「あんなの見た事無いぞ!!」

スモーカーと周りの海兵が俺の姿に驚いている間にも俺の体は通常の倍近い大きさとなり、手足には巨大な爪、顔には黒の模様が表れていた。その姿はまるで……

ガォォォォォォォォォォォン!!!

俺が口を開けて雄叫びを上げると、大気が震えて周りにいる海兵達が思わずたじろいた。

「てめぇ…その姿は…!!」

「『ネコネコの実』…モデル『白獅子』(ホワイトレオ)。悪いけど時間が勿体ないんでな?すぐに決着をつけさせてもらう!!『剃』!!」

さらに睨みを鋭くするスモーカーだったが、その前に俺は突進しながら両手の爪を出して、上から下に振り下ろすようにに引っ掻いた。

『爪研』(つめとぎ)!!」

「(ちっ!速い!!)ガフッ……!!!」

「「スモーカー准将!!」

先程よりも素早い行動にスモーカーは驚き、攻撃を防ごうとするが、一歩及ばずその攻撃をまともに受けて傷口から血を出しながら、後ろに倒れ込む姿に海兵達が彼の名を叫んだ。

その後、俺は人獣型から人型に戻ると、気絶しているスモーカーに歩み寄ってそばに落ちている火のついた葉巻を銜えさせた。

俺にとっちゃあ、スモーカーは嫌いな人物ではない。己の『正義』を信じるあまりに民衆に冷酷な行動を取る奴や利益目当てで動く正義のかけらもない奴もいる中で、この男も己の『正義』を信じているが、それを民衆に向けることは絶対にせず、アラバスタでルフィ達に助けられた借りは返すほどの男である。

そんな男だからこそルフィにも好かれているのだろう。

「だが、あんたには悪いがここは通らせてもらうよ。エースを死なせるわけにはいかないからね。」

倒れているスモーカーの横を通り、再び先へ向かおうとする。そこへ……

「待て。」

俺を呼び止める声と共にザッっと俺の前に1人の男が立ちはだかった。世界最強と言われる黒刀『黒』を手に持ち、鷹のような鋭い目つきでこちらを見ている姿を見て、俺はやや驚きながらもその男に声を掛けた。

「まさか、あんたもここに来るとはね……『鷹の目』!!」

























一方、その頃ルフィ達は次々と周りにいる海兵達をなぎ倒して、エースのいる処刑台へと向かっていた。

「んにゃろぉ!!」

また1人襲いかかってくる海兵にルフィは蹴りを入れて吹き飛ばした。

「ハァ…!!キリがないな!こりゃ…せっかく、あいつに鍵をもらったのに!」

そう言って走りながら、手に持った鍵を見
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