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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第02話 シシ
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な子供染みた理由で通るのか心配だったが、その心配は無用だった。

「気合いかぁ……しししし!!よし決めた!!お前、おれの仲間になれよ!!」

「は?」

突然の宣言に耳を疑う俺。

「何で仲間に?」

「お前みたいなスゲーやつと冒険出来たら楽しいと思ったからだ!!なあ、いいだろ?」

俺の疑問に当たり前の様に答えるルフィに俺は内心、苦笑しながらも改めてこう思った、ルフィはルフィだなと……

「まあ、待て。俺としてもその誘いは嬉しいが、今はまだ決められねえ。だから、エースを無事に助け出した後に必ず返事をする。それまではエース救出に専念する。それでどうだ?」

俺としても主人公であるルフィと冒険出来たら、これ以上の喜びはないだろう……だが、原作ではエースはルフィを庇って亡くなり、さらにその影響で精神が崩れたルフィも死ぬ一歩手前までになっている。
白ひげも自分の息子達を守るために託して、死んでいった。隊長達もエースの生ける意志であるルフィを必死に守りながら戦っている……そんな未来は絶対に変えなければならない。

「ぶー…わかった。その代わり、絶対に返事しろよな。」

「ああ、約束だ。」

お互いに顔を見て頷き合う。

「あー、お取り込み中、悪いんだガネ?」

「「ん?」」

俺達は同時に首を向けると、申し訳なさそうな台詞の割には、メガネをクイッと上げながら話しかけてくるMr.3がそこにいた。

「君達が話している間に、さっき電伝虫に海軍の作戦連絡があったガネ。」

「!ホントか!?」

Mr.3のその言葉にルフィがいち早く反応した。

「で!?どんな内容だったんだ!?」

「暗号は分からなかったが、最後に予定を早めてエースの処刑を執行すると言ってたガネ。」

「!!?何でもっと早く言わねーんだ!!!」

そう言ってルフィはMr.3の服の襟元を持ち、顔を引き寄せる。

「無理言うんじゃないガネ!!君達が騒いでいたせいだガネ!!」

「よせよ、ルフィ。」

俺は目を飛び出させながら反論するMr.3からルフィの腕を掴んで、離させて落ち着かせる。

「こいつも親切に教えてくれたんだ。それに俺達にも原因はある。文句を言うのは筋違いってやつだ。」

「だけどよ!」

「それよりもエースの処刑時間が早まるって言うなら急ぐべきなんじゃないか?」

「ハッ!そうだった。おーい!!バギー!!」

俺がそう言うと思い出したかのようにルフィはバギーを呼びにいった。そして、俺は傍にいたMr.3に話しかけた。

「悪かったな。俺が騒ぎを起こしちまったせいで重要な情報を逃すとこだったよ。」

俺は素直に頭を下げた……原作じゃあ、すんなり電伝虫でエース処刑の予定変更の連絡
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