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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第02話 シシ
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閉じ、勢いよく開いた。

「やってくれ!!!」

「『ゴムゴムの』ォ〜〜〜」

「『DEATH』…」

ルフィが足を振り上げて、目一杯伸ばすのと同時にイワさんも目をカッと見開く。

「『戦斧』|(おの)!!!」

「『WINK』!!!」

ドゴォォォォォォン!!!

二人の技によって分厚い氷が割れて、艦が一瞬空中に浮き上がるが、すぐに落下を始めようとする。しかし……

「おい、見てみろよ」

一人の囚人がおもむろに艦の甲板から下を見ると……

「この艦…浮いてるぞ!!!!」

その言葉に他の囚人達も同じように下を見て驚いていた。

「よし、これで無事に降りられるな。」

俺はそんな光景を船首から眺めていた……原作を見て、俺は無事にルフィ達を降ろせないかと思った。そこで、俺が思いついたのは『金獅子』のシキが使っていたフワフワの実の能力だった。これなら俺が触れた物なら、重力に関係なく浮かせられるからな…本来この能力で自分以外の生き物は浮かせられないが、そんな制限は取っ払ってるから本当は一人一人を浮かせて、そのまま連れて行っても良かったんだが時間が掛かるしな。

「シシ!お前、能力者だったのか!」

ルフィが同じように下を見た後に驚きながら俺に話しかけてきた。

「ああ、黙ってて悪かったな。」

「気にすんな。それに俺はシシを信じてたからな!しししし!!」

謝罪する俺にルフィは気にする様子もなく笑っていた。

「ありがとな。それじゃあ……行くぞ!!!」

「おう!!!」

俺とルフィの声と共に艦は下に降りていった。

SIDE OUT

〜回想終了〜


















「てな事があったよな。」

「そうだな。おかげで無事に降りられたし…ありがとな!」

ついさっきの事を話しながら、俺は処刑台にいるエースの姿を見つめた……項垂れているエースの姿についエースの亡くなるシーンが浮かんだが、すぐに思い直した。

「ルフィ……」

「ん?」

「必ず…エースを助けるぞ!!」

「おう!!」
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