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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第01話 援軍到着
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したら、海賊達がますます……」

「分かってるけど、己等じゃどうしようもねえだろ!?」

伝えられた作戦に顔を引きつらせているコビーにヘルメッポは慌てながら返答し返した。さっきの通信の内容は『エースの処刑予定時刻を無視して行う』とのことだった。もし、そんなことをすればますます海賊達が処刑台に向かってなだれ込んでくる……そんな内容にコビーは信じられなかった。

「と、とにかく、しっかりしないと……」

「そ、そうだな…………ん?」

ふとヘルメッポが空を見上げると、何か黒い点の様な物が見えた。

「どうしました?」

「何か空から降ってくるぞ?」

「え?」

そう言ってコビーも上を見上げた。


















「おい!何だあれ!何か降ってくるぞ!!」

氷上で戦っている多くの海兵達にも空から何か降ってくる光景に目をとめ、一人の海兵が指さした。

「え」

その声に処刑台にいるエースも思わず空を見上げた。その時、上の方から声が聞こえてきた。

「いた!!おーーーーーーーーーい!!!エーーーーーーーースーーーーーーーー!!!」

そんな呼びかけをしながら笑顔で手を振る麦わら帽子の男。

「おい!麦わらァ!!てめェ、何暢気に手ェなんか振ってんだァ!!」

その横でギャアギャア叫びながら文句を言っている赤鼻の男。

「大きな声出すんじゃないガネ!!気付かれたらどうするカネ!!」

さらに横で慌てた表情で、赤鼻にツッコミを入れる髪の毛を数字の3に結った男。

「ふん、もう遅せえよ……バカが。」

右手で葉巻を持ちながら、左手のフックを持ち上げて、下を睨みつける黒の分厚いロングコートを来た男。

「どうやら間に合っチャブルね!でも…さすがに総力戦だけあって数がハンパじゃナッシブルね!!」

麦わら帽子の男の反対で戦場を見る紫のパーマヘアーに厚化粧をした巨大な顔の(オカマ)

「…………」

その隣で無言で腕を組みながら、同じく戦場を見るちょんまげを結い、着物を来た魚人の男。

そして……

「しししし!!ありがとな!!シシのおかげで無事に降りられそうだし。でも、お前…ほんとにシャンクスに似てるよな!」

そう言って麦わら帽子の男…モンキー・D・ルフィは帽子を押さえ、振り返りながら船首にいる男の名を呼び、礼を言った。

「全く、その顔を見てるとだんだん腹が立ってくるぜェ!!だが……礼だけは言っておくぜェ!!ぎゃはははははは!!」

赤鼻の男…道化のバギーはふてぶてしく笑いながら、同じくシシの方に首を向ける。

「とにかく落ちずに済んだガネ。こう見えても私は義理堅い男でネ…礼はいずれするガネ。」

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