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連邦の朝
第二十話 技術と発展
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なコルベール君。ではまたな。」
ワイアットはコルベールを帰すとエスターシュに

「見たかね若いのに我が国トリステインの為に働く有志を!」

「確かに有志だと言えるのかもしれませんが陛下、早く売るものを決めて下さい。」

エスターシュに対してワイアットは目を細めながら答えた
「わかっているよ。エスターシュこの取り敢えず6個とブリミル教などの関連品は売らず残りを全て売ろうエスターシュ手配してくれないかね。」

だがこの言葉に驚いたのはエスターシュの方だった。

「宝勺や歴代の宝冠などもですか?流石にそれは…」

ワイアットはエスターシュの反応に対しこう言った
「エスターシュ、君はこの高いだけの宝冠や宝勺が国家の役に立つと思うかね?いや立たないと判っているだろう君の優秀な頭脳であればな、ならば歴代達も国の役に立つ使い方をされた方が喜ぶであろう。」

「へ陛下、それはそうですが…」
エスターシュは黙る。

「判っているだろうがその反応コルベール君と違い君は優秀だが老いたもっと合理的に考えたまえよ。」
ワイアットはエスターシュに言った。

「老いたのは私が一番感じているのだ。ひとつ昔話をしてようかなワイアット?」
ワイアットはエスターシュの問いに頷く。

「私は結局昔考えていた計画を断念してしまった。だが、フィリップが一国の王がしかもかの有名な英雄王が、私の才能に嫉妬しているのが薄々勘づいていたのだ。私は歓喜したよ、優越感で一杯だった。ワイアットよ解るか君が来たときに私が罷免されていた理由を。それはだな私が優越感をもっと得ようと賢臣になって、次々に政策を通して行ったからだよ、フィリップの我慢も続かなかったわけだ。罷免されていた間に前の計画の練り直しは老いた私には出来なかった。若い頃のような剥き身の剣似た、誰に対しても光る野心が有った時ですら、私は自己の保身の為に行動できなかった。ならばと思い罷免された後も賢臣になったようにフィリップの施政に批判を付けていった。気づくと私は内外からトリステインの国を憂いる国士と言う名声をてに入れた。だが私は一方で分かっていたのだ。この国は懐古主義の塊だとね、だからこそフィリップは強行手段に出れなかった。他にも理由が有るだろうが既得権と血統のみの老害、排他的主義の横行何よりもフィリップが英雄王と呼ばれるようになった戦争や紛争、遠征が勝利したために貴族達に領土をくれてやった。知ってはいるだろうがトリステインは小さいガリアとくらべなくともな、ワイアット、君はわかるだろうがガリアに勝っても結局はガリア有利の領土条約になり、だからといってゲルマニア地域を攻めても内戦をしているだけであって外からの侵攻があれば団結して闘う、アルビオンは当時はアルビヨンだが、君が初めてトリステインに来たときの事を覚
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