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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十話 消えがたき心
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っ先に彼女の元へと駆け寄る。ちなみに、“ルールー”と言うのはルーテシアの愛称だ。
と、同じく駆け寄ったリオと、ルーテシアが向き合う。
「リオは、直接会うのは初めてだね」
「いままでモニターだったもんね」
と、不意にルーテシアが微笑みながらリオの頭を撫でる。
「うん、モニターで見るより可愛い」
「ホントー?」
少し照れたように赤くなりながら、リオ笑顔で返した。
と、其処にアインハルトを連れたヴィヴィオが彼女を示して言う。
「あ、ルールー、此方がメールで話した……」
「アインハルト・ストラトスです」
ぺこりと頭を下げながら言ったアインハルトに、ルーテシアは胸の前で片手を結んだ形で答えた。
「ルーテシア・アルピーノです。此処の住人でヴィヴィオの友達、十四歳」
「ルーちゃん、歴史とか詳しいんですよ」
と、コロナが後ろから付け加えると、ルーテシアはえっへんと胸を張った。
ひとしきり、挨拶を終えたチビッ子たちの一人、ヴィヴィオが、ふと気が付いたようにクラナ達の方を向く。
ライノは何故か少し苦笑気味に此方を見ていたが、クラナは相変わらずの無表情だった。
「あ、そうだ、ルールー、あの……!」
「……!」
ヴィヴィオがそちらを向きつつルーテシアに向き直ると、彼女もどうやら気が付いたらしく、少し目を見開いた後、クラナの方へと歩み寄って行く。
「おろ?もういいの?」
「あ、はい!あ、ルールー、此方は……」
「ライノスティード・ドルク。クラナのダチで十五歳だ。よろしく、ルーテシア嬢」
「ふふっ、ご丁寧に。こちらこそよろしく。それと……」
ルーテシアはラインの言葉に微笑みながら応じると、不意にクラナの方に向き直る。ヴィヴィオはその顔にほんの少しだけ不機嫌そうな表情が宿っているような気がしたが、はっきりとは分からなかった。そして……
「今日は、来てくれてありがとう、ございます……ディリフスさん」
「…………」
ぺこりと、頭を下げて丁寧な態度でクラナに感謝を述べた。一つ聞いただけで心からの感謝が聞いて取れたその発言に、ライノは一瞬目を見開いて、ほぅ。と息を吐く。
そして、クラナはと言うと……
「…………」
しかし、完全にそれを無視して、ルーテシアの横を通り抜けようとした。瞬間、ヴィヴィオは気がつく。
クラナの瞳、どこかで見覚えのあるそれに、ヴィヴィオは不意に気が付いた。あれは、ついこの間まで自分を見ていた瞳だ。徹底的に無視、一切干渉するつもりの無い、そんな意思を感じさせる、極度に冷たい瞳。
「…………」
「あっ……」
完全な無視と共に通り抜けようとしたクラナの服の裾を、ルーテシアが思わず、と言った様子で少しだけ掴む。
その瞬間、大人同士で話していたフェイトやなのは、スバルやティ
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