第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第6話:俺の方がイケメンっす!
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さん程のツッコミではない。
しかし、実際に声が大きすぎてダンジョン内のモンスターに見つかり攻撃されてしまう。
本来ならば俺は見守るつもりだったのだが、今回に限り率先して敵を駆逐する。
腰の鞘から剣を素早く抜き放ち、多数の敵を格好良く殲滅し、しなやかな動作で納刀すると、ニヒルな笑みで女性方を見詰める。
うん。両手に花状態を邪魔されない様に、新たに合流した男を牽制したんです。
“やっぱ顔馴染みの方が頼りになるし安心する”なんて言われたくないじゃん!
だって俺の方がイケメンだし…
「あの、お嬢さん方…此方の男性は……?」
「え!? あ、うん…しょ、紹介するわね…彼はウルフ。はぐれてしまった家族を捜す為、私達と行動を共にしているの。見ての通り頼りになるのよ」
俺は髪をかき上げ、紹介してくれるマーニャさんを見詰め近付く。
薄暗い洞窟内の為、ハッキリとは判らないがマーニャさんは顔が赤くなっている…
俺に惚れちまったか?
「そうですか…お嬢さん達がお世話になった様で…私からもお礼を言わせていただきます」
「いやいや…美しい女性が困っていたら、イケメンとして協力するのは当然の事!」
マーニャさんがとろける様な瞳で俺の事を見詰め、それを見た筋肉ダルマが悔しそうに顔を引きつらせて俺に礼を言ってくる。
どうやらマーニャさんに気があるらしい…俺の事を“生意気なガキ”とでも思っているんだろうなぁ…
う〜ん面白い…
リュカさんから学んだテクニックを総動員させ、本気でマーニャちゃんを落としてみようかな?
「あのウルフさん…紹介しますね。此方はオーリンさん…お父さんの一番弟子をされていたんです」
エドガンさんの弟子って事は、錬金術の弟子って事だろ!?
錬金術って…結構頭を使う学問だよね?
このオーリンって奴、どう見ても筋肉馬鹿なんだけど…
それでも弟子なの?
きっと荷物持ちとか雑用係的な役割として使われてたんだよね?
危険な秘密の研究室に来る時のボディーガード的な…
「ちょっとオーリン。今まで何をしていたのよ!? まさかずっと此処に隠れていたの?」
「いえ…バルザックからお二人を逃がした時、深手を負ってしまいまして…傷が癒えるまでは此処で身を潜めておりました。しかし傷が癒えてからは、バルザックの行方を捜す為、色んな場所へ行き情報を集めていたのです!」
「で、バルザックの行方は判ったの!?」
「確証は無いのですが…どうやら『キングレオ城』に居るらしいのです」
お城に!?
エドガンさんから盗んだ錬金術を手土産に、城に仕官したのかな?
「じゃぁ早速キングレオ城に入って、バルザックの奴を倒しましょう!」
簡単に言うな、このねーちゃんは……
城に入って、そこで働いている者を倒すな
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