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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年
痕跡
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そこで待機ね。』
「了解しました。」
そう言い通信を切ると彼はデータを全て消した。
これは局員にバレないようにするためのものである。
彼こそが転移魔法の使い手であるオーリ・スクライア二士である。
彼は今も未来と大体は行動を共にしている。
しかしそれ故信頼もあり、今回の単独命令を出されたのだ。
「一年でここまで荒らされるなんて。僕たちがここを去った後に何があったのか気になるね。」
指令室はIDカードを翳さなければ入れない仕組みになっているが他は普通に入ることが出来る。
一番酷かった場所は部隊長室。
棚やロッカー、机等といった収納関係の家具は壊され、窓ガラスは割られていた。
いわゆる廃墟である。
ここが僕たちの職場には思えなかった。
「それにしても電力が止められてなくて良かったよ。止められていたら通信も出来ないもんね。」
この隊舎には太陽光発電システムが取り付けられてはいるが必要最低限の発電しか行えない。
不便だったこともかなりあった。
今思えば結構厳しい生活だった。
あと一週間もここにいるのは骨がおれそう。
その時だった。
隊舎周辺に魔力反応が確認できたのは。


「なのはさん。ここにスクライア一等陸士がいるのですか?」
「どう見ても廃墟ですよ?」
スターズ分隊のフォワードはここにいることを完全に否定した。
それに対してなのはとヴィータは違和感を感じていた。
「どうしたんですか。隊長たち怖い顔してますよ。」
その原因は隊舎の外観が前回来たときよりも片付いていたからだ。
それもたった少しだけ。
ここは閉鎖と同時に多くの不良によっていろんなものが壊された。
ロビーは足の置くスペースが無かったのに今は瓦礫をどかして作られた小さな通路が見えた。
「なのは。これってやっぱり。」
「うん。間違いなくここにいるよ。」
強行調査専門部隊の中でも転移魔法に特化した魔導師。
「ヴィータちゃん。結界を。」
「任せろ。」
アイゼンを構えて結界を張るヴィータ。
スクライア二士はここに閉じ込められてしまった。
それでも彼は見つかることはあり得ない。
何故ならここには入り口がない空間。
つまり転移魔法でないと入れないところがあるのだから。
「スバル、ティアナ。行くよ。」
「「はい。」」
四人はついになかに入ってきた。


一方でオーリ・スクライア二士は未来に応援要請をしていた。
しかし待っていたのは悲しい決定だった。
『すまない。いつもの場所に避難してくれ。結界が解除され次第助けに向かう。』
「そんな。ここから抜け出す方法は無いのですか?」
ここにいては見つかってしまう。
直感的にわかったスクライア二士は逃げ道を訪ねた。
『それなら僕より君の方が詳しいのではないか?』
確かにその通りな
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