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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年
痕跡
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「ありがとう。なのは。」
えっ。
一瞬のことだった。
見たことのない風景に未来君が一人だけ立っていて私の魔法に当たって虚数空間に落ちていく。
そんなものが私の頭に入ってきた。
「未来君がいない世界はつまらないよ。」
私の本当の気持ち。
友達を一人亡くした私は心のどこかに小さくはない穴が空いているような気がした。
「なのはさーん。訓練の時間ですよ。」
いっけない。
訓練のこと忘れてたよ。
今頃未来君のこと考えても遅いよね。
それよりも今は残り少ないこの部隊での生活を楽しむよ。
未来君の分まで。

「最近ミッドチルダ各地で異常な魔力反応があるんよ。悪いんやけど調べて来てくれん?」
はやては異常な魔力反応を強調していた。
それは私たちに関係のあることなのかもしれない。
「これとは別かもしれんやけどな。スカリエッティーが軌道拘置所から脱獄したらしいんよ。」
私のとなりにいたフェイトちゃんも驚いている。
無理もない。
脱獄する力があるとは思えないの脱獄されたのだから。
「魔力の痕跡を調べたところ面白い結果が出てきてんや。」
はやてが見せてきたタブレットを除くと、そこにはJS事件の際に死んだはずのオーリ・スクライアが載っていた。
「この痕跡に該当するのはこの子だけなんよ。」
この子なら簡単に脱獄させることが出来るわ。
でも死んでるから結局のところは誰が手伝ったのかはわからないの。
そうなるとヒントがありそうなのはやっぱりあそこかな。
「はやてちゃん。それじゃあ 手がかりが有りそうなところいってみるね。」
「おおきにな。」
でもおかしい。
生きているなら何故隠れていたのだろう。
多くの局員を殺したのは部隊の上層部だけ。
つまり彼は関係がないはず。
それなのに隠れていたとなるとなにかがあるはず。
「今回も未来君が絡んでるんかな。」
夏村未来。
最年少で准将まで上り詰めた。
しかし去年の事件が原因で死亡した。
しかも彼は命を自らの手でおとした。
発見されたのは事件翌日。
局員襲撃について話を聞こうと思って訪ねた。
すると彼は部隊長室の椅子の上に座っている状態で死んでいた。
享年9歳(実際は17歳)
しかしオーリ・スクライアについては分からないことが多かった。
彼は局員襲撃には参加していないのに揺りかご浮上地点で死亡していた。
不可解だったが地上本部の独断で強行調査専門部隊は全員死亡と発表された。
「とにかく行ってみようかな。あの場所に。」


「作戦は予定通り進めています。しかし管理局にバレるのは時間の問題です。」
一人の青年が誰もいない指令室の無線機から連絡をしていた。
よく見てみると局員の服装をしている。
『わかった。当分管理局の動向を探ってみる。スクライア二等陸士は
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