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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第六十八話】
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それに気づいたラウラは、左手を突き出そうとするが…判断が遅れたため、間に合わず――振り下ろされた天狼の一撃が入るその瞬間――アリーナに金属同士が激しくぶつかり合う音が響いた――。


「……やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」

「千冬姉!?」

「……織斑先生」


――振り下ろされた天狼の一撃を受け止めたのは織斑先生だった。

しかもその姿は普段と同じスーツ姿で、ISの装着どころかISスーツさえ着ていなかった。

――だがその手に持っているのはIS用刀型近接ブレードであり、その長大なブレードをISの補佐無しで軽々と扱っていた。


「……模擬戦をやるのは構わん。――が、アリーナのバリアーまで破壊する事態になられては教師として黙認しかねる。この戦いの決着は学年別トーナメントでつけてもらおうか」

「……教官がそう仰るなら」


そう素直に頷いたラウラは、ISの装着状態を解除した――と同時に俺も装着を解除し、アリーナへと着地した。


「有坂、飯山、織斑、デュノア、お前たちもそれでいいな?」

「了解。何処であろうと美冬やセシリア、鈴音が受けたツケは払ってもらうだけだしな」

「私もそれで構いません」

「あ、ああ……」


そう返事したのは一夏だ。

間の抜けた返事に――。


「教師には『はい』と答えろ。馬鹿者」

「は、はい!」

「僕も…それで構いません」


返事をし直した一夏に、シャルルも追従する形で返事をした――。


その言葉を聞いて、織斑先生は改めてアリーナ内全ての生徒に向けて言葉を言い放った――。


「では、学年別トーナメントまで私闘の一切を禁止する。解散!」


そう言い放つと、織斑先生が強く手を叩きアリーナ中に強く、鋭く鳴り響いた――。
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