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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第六十八話】
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――シャルル、足止めを頼む!」

「わかったよ!僕に任せて!!」


そのままラウラの足止めをするように射撃を続けるシャルル――元々速射性の高いアサルトライフルにシャルルの異常ともいえる高速武装切り替え――ラピッド・スイッチと呼ばれる特殊技能で弾切れを起こした銃と直ぐ様入れ替え、ラウラに反撃をさせなかった。

その場をシャルルに任せた俺は、直ぐ様未来の元へと飛んで――。


「……美冬、セシリア、鈴音。意識はあるか?」

「う……。ヒルト……何とか…」

「ヒルト…さん…。無様な姿を……お見せしましたわね……」

「……お兄ちゃ…ん。……へへ…やられちゃ……た…」


「無様なもんか――。美冬も気にするな、あの停止結界がチートなだけだ。……皆の意識はあるな――三人とも目立つようなアザも無い…。シャルル、皆意識は何とかある……」

「よかった」


僅かに安堵した声で答えたシャルル。

その手にもつ銃による射撃は一切休まらず、三度目の切り替えを行う。

そして止まぬ雨の如く銃弾をラウラへと降り注いでいた――。


「面白い。世代差というものを――」

「見せつける前に……俺の相手をしてもらう!!」


上空へ急上昇、一定高度に達すると加速力をつけ一気にラウラへと間合いを詰め――。



「ふん…。停止結界の前では無意味だと言っている」


右手はシャルルの射撃を防ぐために――そして左手は此方の動きを拘束するために突き出した――。


「――っと!わざわざ網にかかるつもりはないさ!これがなぁっ!!」



停止結界に捕まる前に急停止、それと同時に村雲の第三世代型兵器のシステムを起動した――。

そして――先程装填されたままの大型カノンが此方へまたも砲口を向けてくる――。


「墜ちろ――貴様など、相手にするのも時間の無駄だ」


言うや、肩の実弾砲による射撃を俺に向けて撃ってきた――。


「ヒルト!?避けて……っ!」


未来のそんな声が俺の耳に届いてきた――。

――避ける?

避ける必要何か……無い――!!




機体周囲に浮いている【八式・天乃御柱】が鈍く光を放つ――キィン…と、高周波の音がアリーナに鳴り響くと同時に八基全ての第三世代型兵器から一斉に起動し、大型カノンの実弾をレーザー迎撃した――。


「――なっ!?」


驚愕した表情になるラウラ――前情報で……というよりも皆がただのデコイ程度にしか思われていなかった兵装が起動――更にレーザーによる実弾迎撃を行ったのだから――。



――ラウラに一瞬の隙が出来た瞬間を見逃さず、一気に間合いを詰めると天狼を構えて一気に振り下ろす――。

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