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トーゴの異世界無双
第四十八話 壊したのは……オレじゃないよな?
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奴が入って来たようだね」
「えと……でも、トーゴさんは、あの人に絡まれただけで……」
「そんなこと分かってるよ」


 アンシーが闘悟の立場を擁護(ようご)しようとした時、それを見抜いたようにジュネイは言葉を放つ。
 そして、未だ子分達と話している闘悟にキッと視線を送る。


「カードができたよ!」


 闘悟はその声にピクッとなる。
 視線を受付側に送ると、そこにジュネイの姿を見つけて、少しバツが悪い顔つきをした。
 ドアを破壊したことを怒られると思い、申し訳なく思った。


「じゃあ、そういうことで頼むぞ?」


 子分達に話の締めくくりを決める一言を言う。


「へ、へい!」


 子分の二人は元気よく返事をした。
 この数分で、すっかり闘悟に逆らう気持ちは失せていた。
 闘悟は怒られることを覚悟決めて、ジュネイが待つところまで行く。


「まったく、登録初日くらい静かに過ごせないのかい?」
「はは、ホントに申し訳ありません」


 闘悟は素直に謝った。
 非は完全に闘悟の方にある。


「あ、でもしっかり弁償はしますから」


 アイツらが。
 とは言わなかった。


「当たり前だよ」


 ジュネイがそう言うと、テレホンカードのような物を見せてきた。


「これがギルドカードだよ」


 闘悟は受け取り礼を言う。
 触った感じは金属板みたいだった。
 そこにプロフィールがざっと書かれてある。


「さて、これで依頼を受けられるよ。さっそく受けるのかい?」
「あ、はい。ちょっと受けたい依頼がありましてね」
「ほぅ、どんな依頼だい?」
「ちょっと待って下さい」


 闘悟はそう言うと、掲示板の方へ足早に行き、目的のものを探す。


「ん〜と…………あ、あったあった!」


 闘悟は掲示板に貼ってある依頼の紙を剥ぎ取り、またジュネイの所へ戻って来る。


「これです」


 闘悟から差し出された紙を受け取りジュネイとアンシーは目を移し目を大きく開く。


「え? こ、これ……ですか?」



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