第61話
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どう倒すかを考えていたのにお前の声で全然考えられなかったぞ。」
あまつさえ、麻生は美琴に喋りかけている。
「何で私の言葉だけに反応するのよ!!
他の人の声も聞こえていたでしょう!!」
「お前の声が一番耳に響いたんだよ。」
その言葉にぶちっ、ときたのか電撃の槍を麻生に向けて放つ。
誰もが危ない、と思ったが麻生は右手を電撃の槍に突き出す。
電撃の槍は麻生の右手にぶつかるとそのまま凄まじい音を発しながら拡散していき、最後には消えてなくなった。
その光景に美琴を除く教師達含めた全員が言葉が出ないようだ。
麻生はため息を吐いて言う。
「お前、今がどんな状況なのか分かっててやっているのか?」
「わ、分かっているわよ!!
ほら、だらだらやっていないでシャッキとする!!」
「誰のせいだ、誰の。」
美琴には聞こえない声で呟く。
そして、ようやく三人の生徒達に向き合う。
三人の生徒の表情は困惑と驚きが混ざったような表情だった。
それもその筈、美琴の電撃の槍を簡単に防ぎ、土の檻を破壊した所を見た限り、麻生は無能力者ではない。
レベル4であってもおかしくはない。
「あなた、何者ですか。
御坂さんの攻撃を防いだといい、無能力者ではありませんわね。」
「俺はただの一般人Aだ。」
その言葉と同時に麻生は三人の生徒に接近する。
「「「ッ!?」」」
麻生がただの無能力者ではない事が分かった三人は手加減なしで応戦する。
三人目の能力は念動系能力で、衝撃波を生み出す事が出来る。
人間の身体はほとんどが水分を含んでおり、衝撃波がとても伝わりやすい。
加えて、空気中にも水素が含んでいるのでそれを伝っていけば遠距離から攻撃する事もできる。
それを利用して接近してくる麻生に衝撃波を放つ。
衝撃波に気づいた麻生は両手をクロスさせて防御の体制を作るが、腕にも水分を含んでいるので防御の意味がなくそのまま後ろに弾き飛ばされる。
弾き飛ばされるも何とか受け身を取った瞬間、麻生が立っている地面が盛り上がり、土の棒が襲いかかる。
それをかわすが、直後に風を圧縮した塊が飛んできてかわす事が出来ずにそのままみぞにぶつかり、後ろに数メートル吹き飛ぶ。
(自身の能力をうまく使い、かつ周りとの相性も連携も抜群。
適当に相手をするつもりはなかったみたいだな。)
麻生は能力を使う事なく勝負を決めようと考えていた。
だが、彼女らの勝負に対する本気を見て少しだけ本気で戦うと考え直す。
「やるな、正直ここまでやるとは思ってもみなかったよ。」
みぞを押えながらもゆっくりと立ち上がる。
「降参するなら今の内ですわよ。
これ以上戦うのならもっと痛い目に遭いますわよ?」
「残念だが
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