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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第六十三話】
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階段を降りた先に未来がいた。

そして、腕を組んで階段を降りてきた俺とセシリアを見て此方に近寄って――。


「あら、未来さん。これからわたくしたち一緒に夕食ですの」

「ゆ、夕食なのはわかるけど…。だ、だからって腕を組むのと関係ないんじゃ…」

「あら、前にも言いましたがレディをエスコートするのは当然の事ですわ」


……あぁ、何だかデジャブな気がしてきた。


「……じゃあ、私もヒルトにエスコートしてもらおうかな?」


そう言い、右腕を取ると腕を絡ませてくる未来――密着しているため、胸の感触が制服越しに伝わってきた。


「……未来さん、何をしてらっしゃるのかしら?」

「セシリアと同じ事だよ?――で、でもヒルト、こんなことするからって好きとかじゃないんだからね?」

「はいはい、わかってるよ」


――しかし、広がって歩くから往来の邪魔になるだろうなぁ。


皆の邪魔にならないか心配しつつ、周りの女子の声が聞こえてくる――。


「……有坂君と腕組んでる」

「両手に花ってやつね」

「幼なじみってずるい」

「専用機持ちってずるい」


……?皆の対応がいつもと違う…。

いつもだと邪魔だの何なのって呼ばれて悲しくなるのだが……何でだ?


……まあ何にしてもこの状況っていいな、一生に一度しかなさそうな――二回目っぽい気もするが。


「あのさ、二人とも」

「ん?なぁに?」

「何ですの?」

「あまり密着すると胸が当たるぞ?てか当たってるけど」


――両サイドからボリュームのある胸のサンドイッチ状態は非常に男子としては嬉しいのだが、二人がイヤではないのかが気になってしまう。


「ふふっ。わざと当ててるって言ったら…どうする…?」

「な、なに?」

「ヒルトさん、自らの幸福を自覚していますのね。今日は特別ですわよ…?」

「え?えと…?」


二人が言い終えると、更に密着させてきて、イヤでもそちらに意識が向いてしまう。


「うっ…と、とにかく、早くご飯食べに行こうぜ。な?」


二人を促し、歩くのを再開するが歩く度に胸の柔らかい感触が当たり、変に意識してしまう。


「確か今日の焼き魚定食は鰆だったかな?ヒルトも食べない?」


そう顔を覗き込んで見てくる未来、だが俺の意識はどうしても胸に挟まれた腕にいってしまう――。


「洋定食は半熟卵のカルボナーラと聞いていますわ。ヒルトさんもどうかしら?」


セシリアも未来と同じく左側から此方を覗き込むように見てくる。

未来ほど胸は大きくは無いものの、形のいい胸を押し当てるように腕を絡ませるのだから此方にも意
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