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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第六十二話】
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き取られて二年間育てられた訳じゃないんだ。――まだ俺たちはたったの十五歳だが、自身で考えて行動する事が出来るんだから」
「そう…だよね…」
「あぁ。――何かあれば俺が力になるし。――それよりも、シャルルはこれからどうするんだ?」
「どうって……時間の問題じゃないかな。フランス政府もことの真相を知ったら黙っていないだろうし、僕は代表候補生をおろされて、よくて牢屋入りとかじゃないかな」
「……シャルル自身はどうだ?それでいいと思うのか?」
「良いも悪いもないよ。僕には選ぶ権利がないから、仕方がないよ」
そう言って見せたシャルルの微笑みは痛々しいものだった。
――だが、そうやって悲観して諦めているシャルルに俺は――。
「選ぶ権利が無い……だから仕方がない……。――そんなバカな事、あるかよっ!?」
「………!?」
急に声を荒げた俺を、シャルルは戸惑いと怯えの表情をしながら俺の方へ視線を向けて――。
「何で……何で最後まで、出来る事を考えないんだっ!?君は一人じゃないんだっ!!少なくともここに――君の事を、シャルルの事を考える友人がいるんだっ!!」
「あ………」
――気づいたら俺は。シャルルの両肩に手を置き真っ直ぐ彼女の目を見つめていた。
「……悪い、また熱くなってたな。――でもな、ガキの理屈って思うかもしれないが俺自身、選ぶ権利が無いなんて思えないんだよ。――だから諦めるなよ、俺も考えるから。――それにシャルル、時間はかかるかもしれないがここに居ればいい」
「え?」
「……問題を先送りにする形であまり好きじゃ無いが、確か特記事項の第二一、本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない。そして本人の同意がない場合、それらの外的介入は許可されないものとする――だったかな。この学園に居れば、少なくとも三年は大丈夫って事だが…問題は三年しか無いんだよな。しかも先送りな形だし……」
――何か他に方法があれば……。
目を閉じ、腕を組んで考えていると――。
「ヒルト」
「…?ちょっと待ってくれ、何かいい案があるか考えてるから――」
「そうじゃなくて。――よく覚えられたね。特記事項って五十五個もあるのに」
「ん?――実はたまたま昨日見たのをうる覚えで思い出しながら言ったんだが…何処か間違ってたか?」
「ううん、あってたよ?ふふっ」
柔らかな笑みを浮かべるシャルルを見て、俺は安堵した。
さっきまでの暗い表情よりも、女の子には――というよりも、シャルルには笑顔が一番だと思うしな。
「とりあえず、俺なりに色々調べてみる。先送りな形じゃなく、解決出来るなら
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