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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第六十二話】
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……成る程。だがそれがどうしてシャルルの男装に繋がるのかがわからないが…」
「簡単だよ。注目を浴びるための広告塔。それに――」
俺を真っ直ぐ見ていた視線を逸らし、どこか苛立ちを含んだ声で話を続けた――。
「同じ男子なら日本で登場した特異ケースと接触しやすい。可能であればその使用機体と本人逹のデータを取れるだろう……ってね」
「……成る程、つまり俺か織斑の――」
「そう、でもあの人が最優先で言ったのは白式、次点で村雲・弍式のデータを盗んでこいって言われているんだよ。僕は、あの人にね」
――俺がシャルルの話を聞いた限りだと、シャルルの親父はただ一方的にシャルルを利用している…娘への愛情もなく、たまたまIS適応があった、それなら使おう――そのくらいにしかシャルルを感じていないのだろう。
勿論、俺なんかよりもシャルル自身がそれを一番わかっているはずだ。
だから――父親を他人行儀に話すのだろう。
あれは親父ではなく、他人なのだと――自らの中で区別するために。
俺自身…親父とは円満な関係だから…本当には彼女の気持ちをわかってあげる事が出来ない…。
「――とまあ、そんなところかな。でもヒルトにばれちゃったし、きっと僕は本国に呼び戻されるだろうね。デュノア社は、まあ……潰れるか他企業の傘下に入るか、どのみち今までのようにはいかないだろうけど、僕にはどうでもいいことかな」
「…………そうか」
「うん。――ああ、何だか話したら楽になったよ。ヒルト、聞いてくれてありがとう。それと、今まで嘘をついていてゴメン」
深々と頭を下げるシャルル、そんな姿を見た俺はゆっくりと口を開き――。
「謝らなくていい。――シャルルは…シャルルは本当にそれでいいのか?」
「え……?」
その俺の言葉に顔を上げたシャルル、表情は驚いているようだった。
「俺や美冬には親がいてるが、基本二人とも海外でな。年に数回しか戻って来ないが親として俺は尊敬している。――でも少なくともシャルルの親父は君の自由を奪ってると思うんだ。親だから、シャルルの自由を奪う権利があるなんてのはおかしいし、まずあり得ない」
「……ヒルト…?」
「親がいないと子供が生まれないのは当たり前だが。……だからといって親が子供に何をしてもいいなんて事はないさ。……シャルル、君にも生き方を選ぶ事だって出来るさ。それを――娘に愛情を持たない父親なんかに、シャルルの生き方の邪魔されるいわれなんて無い。違うか?」
「ど、どうしたの?ヒルト?」
「……多少熱くなったな、悪い。だが……俺自身、シャルルはそんな親父の言うことを聞いてデータを盗むとかしなくていい。父親として、娘に愛情持って引
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