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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第六十話】
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ちょっとちゃんとしないとダメだよ!』
『ちゃんとしてるんだがな…。てか何で俺こんなに言われなきゃいけないんだ?全裸で男にここまで文句言われたの初めてだ…。シャルル、あんまり気を遣うとパンクするぞ?』
『ひ、ヒルトがもっと気を遣わないとダメなんだよ!ああもぅっ!ヒルト何か知らないっ!』
――というやり取りがあった。
なんじゃこりゃ。
しかし――フランス男子は皆こんな感じなのかな?
そんな風に思っていると、また織斑がシャルルに――。
「たまには一緒に着替えようぜ」
「い、イヤ」
――このやり取りを、いつも続けている。
シャルルが嫌がってるのに何で着替えたがるかな。
「織斑、いい加減嫌がってるシャルルを無理矢理誘うのやめないか?一緒に着替えたくなったら本人もそう言うだろうし」
「え?ヒルトはシャルルと一緒に着替えたくないのか?」
「……男と何で嬉しそうに着替え合わないといけないんだ?てか少なくとも俺の男友達に織斑みたいな強引なのいないし。てか織斑、引き際見極められないバカは皆から嫌われるぞ?少なくとも、俺は今の織斑はバカだから嫌いだが」
「な、何でだよ。俺、嫌われるような――」
「自覚してないのか?てか少なくともシャルルは嫌がってるんだから諦めろよ。じゃあシャルル、俺たちは先に着替えてるよ。皆、また後でな?」
「ぐえ。首根っこ掴むなよヒルト!!」
強引に俺は織斑の首根っこを掴み、ゲートへと放り投げると跳躍して俺もゲートへと入っていった――。
――第三アリーナ更衣室――
「しかしまあ、贅沢っちゃあ贅沢だな」
「更衣室か?仕方ないだろ、男子は三人しかいないんだし」
そう言って見渡すと、ロッカーの数がおよそ五十ちょっとあり、室内もそれに見合って広い造りになっている。
「はー、風呂に入りてえ……」
「わがまま言うなよ。IS学園は女子校みたいなもんなんだし…。まあでも、男子が三人になったから山田先生がタイムテーブル見直して組み直してるらしいが……。――ふう、着替え終わったし飯食ってシャワーかな」
「あのー、有坂君と織斑君、デュノア君はいますかー?」
「?――有坂と織斑の二人だけですが?」
声の主は山田先生で、ドア越しに俺たちを呼んでいた。
「入っても大丈夫ですかー?まだ着替え中だったりしますかー?」
……何故人は遠くに呼び掛ける時に語尾が延びるのだろう?
普通に言えばいいのだが。
「大丈夫ですよ。俺も織斑も着替え終えてますから」
「そうですかー。それじゃあ失礼しますねー」
ドアが開き、山田先生が入ってくる。
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