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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第五十九話】
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――篠ノ之は元々剣道してるし、俺のお遊び剣術とは訳が違う。

この辺りも差があるんだろうな…。

妹や未来は前もって訓練してたし、まだまだ努力しないと……。


「あ、そのまま続けて。一マガジン使いきっていいよ」

「……了解」


アリーナ上空に現れた的に銃口を向け、引き金を引いて二発、三発と撃っていく――。


「そういえば、シャルルのISってリヴァイヴなんだよな?」


待っていて暇だったのか、織斑がシャルルのISについて聞いていた。


「うん、そうだよ。――あ、ヒルト、腕が離れてきているから、ちゃんと一回毎に脇を締めて」

「了解…。これでいいか?」

「オーケーだよ。後、なるべく銃身を移動させて視線の延長線上に置いた方がいいね」

「わかった」


シャルルから指導を受け、再度射撃を開始する。


「――で、指導中わりぃけどシャルルのIS、山田先生が操縦していたのとだいぶ違うように見えるんだが本当に同じ機体なのか?」



――山田先生の使っていたIS『ラファール・リヴァイヴ』はネイビーカラーに四枚の多方向加速推進翼(マルチ・スラスター)が特徴的なシルエットをしている。

だがシャルルのISはカラーだけでなく、全体のフォルムが違うから織斑も気になっていたのだろう。

背中に背負った一対の推進翼は中央部分から二つの翼に分かれるようになっていて、より機動性と加速性が高くなっている。

アーマー部分は山田先生のものより小さくシェイプアップされている上に、マルチウェポンラックとして大きなリアスカートがついていた。

そしてそこにも小型の推進翼が付いていて、主に姿勢制御に使用しているようだった。

そして何より違うのが肩部分のアーマーで、本来付いている四枚の物理シールド全てが取り外され、代わりに左腕にシールドと一体化した腕部装甲が付けられていて、反対側の右腕は射撃の邪魔にならないためなのか、すっきりとしたスキンアーマーだけになっている。


「ああ、僕のは専用機だからかなり弄ってあるよ。正式にはこの子の名前は『ラファール・リヴァイヴ・カスタムU』。基本装備を幾つか外して、その上で拡張領域を倍にしてある」

「倍!?そりゃまたすごいな……ちょっと分けて欲しいくらいだ」

「…確かに倍は凄いな。つくづくISは凄いと思わされるな、これが」

「あはは。そうだね。そんなカスタム機だから今量子変換してある装備だけでも二十くらいあるよ」

「うーん、ちょっとした火薬庫みたいだな」

「火薬庫ってよりも補給車って印象のが強い気がするがな、俺は」


――武装は全てIS専用兵装だとは思うが、内容によっては重戦車の装甲すら撃ち抜ける武装もあるだろうが
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