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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第五十八話】
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ホモ又はゲイ疑惑だから平気かもしれないが…。


「ふん。私のアドバイスを二人ともちゃんと聞かないからだ」

「あんなにわかりやすく教えてやったのに、なによバカ一夏、バカヒルト」

「わたくしの理路整然とした説明の何が不満だというのかしら」

「まあまあ皆、デュノア君の説明、お兄ちゃん達にはわかりやすく聞こえるんだよ」

「私が聞いてもデュノア君、わかりやすいよ?それに…やっぱり男の子同士で気を使わなくていいのも大きいしね」


未来や美冬が三人を納得させようとしているが……大丈夫かな?

――先程も言ったが、土曜日の午後はアリーナが全解放されていて、ここ第三アリーナでも多くの生徒が所狭しと訓練に励んでいる。


しかし、学園で三名しかいない男子が全員第三アリーナにいてるので、ここの使用希望者が続出し、かなり過密な状況だった。

先程から別のグループ同士がぶつかったり、此方に流れ弾が飛んできたり――っても俺は当たっても装甲で弾いてるし、未来や美冬は打鉄のシールドで上手くガードしてるから問題ないが――。


それよりも、俺が人にぶつかる方が大変だ。

織斑やシャルルなら、ぶつかった女子も優しいのだが俺の場合は――。


『ちょっと!もっと周りに気をつけてよ有坂!』


――と、キツい言い方をされてしまう……何で俺だけ…。


「一夏の『白式』って後付武装がないんだよね?」

「ああ。何回か調べてもらったんだけど、拡張領域が空いてないらしい。だから量子変換は無理だって言われた」

「たぶんだけど、それってワンオフ・アビリティーの方に容量を使っているからだよ」

「ワンオフ・アビリティーっていうと……えーと、なんだっけ?」

「織斑、ワンオフ・アビリティーはその名の通り、単一仕様の特殊才能だ。各ISが操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する能力の事だ。だが、それでも普通は第二形態(セカンド・フォーム)から発現するんだが、それでも発現しないこともある。だからそれ以外の特殊能力を複数の人間が使えるようにしたのが第三世代型のISって事だな。セシリアのブルー・ティアーズ、鈴音の衝撃砲がその第三世代型って訳だ、これがな」

「なるほど。それでシャルル、白式の単一仕様ってやっぱり『零落白夜』なのか?」


――【零落白夜】――


エネルギー性質のものであればそれが何であれ無効化・消滅させるという織斑のIS、白式最大の攻撃能力。

しかし発動するにはIS、白式のシールドエネルギーを使用しないといけない。

簡単に言うとISのライフを削って攻撃を行う諸刃の剣ってやつだな。


それ以上に――エネルギーの無効化・消滅というのは絶対防御にも当てはまり、人の命を
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